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枕元に外した
メガネの瞼を
そっと下ろしてやり

眠るときも
髪を七三に分けておく

深夜
明かりが消せない部屋の
無影灯に浮かび上がる
手術台のような
蒼白のベッドの上で

 ....
まっ白い
豆腐を
そっと
水底から
すくいあげるように

たいせつにしてきただろうか


リリースした
魚を
ゆっくりとした眼差しで
見送るように

やさしくしてきただろう ....
手のひらのキズは
キズ薬が治してくれる
うっすらと
キズあとを残して

胸のいたみは
日にち薬が
ゆっくりと
時間をかけて治してくれる
いたみの記憶を残して

薬箱を引出しにしま ....
一 

何か罪ほろぼしがしたいけど
そうね 何がいいかしら

何でもいいから言ってくれ
それじゃ すこし甘えてみたい

今なら何でもしてあげる
その気持だけで十分よ

ごめんよ  ....
一 

消し忘れた ラジオから
あなたと聴いた 歌が流れる

とおい過去から
届いた手紙のように 
なつかしいわ

今はもう
街を離れて 
海辺で暮らす
嵐(しけ)は過ぎ  ....
枕元に外した
眼鏡の瞼をそっと
降ろしてやり

寝る時も髪を
七三に分けておく

空を飛ぶ夢を
四十過ぎた
今も
見る
空丸さんのryouさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
入眠- ryou自由詩416-2-26
寝顔に- ryou自由詩516-2-23
薬箱- ryou自由詩416-2-21
罪ほろぼし- ryou自由詩211-1-14
人はなぜ- ryou自由詩211-1-10
入眠- ryou自由詩310-11-30

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