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大きな呼吸の
あるところ
迷子の流れ星もどうぞ

下町の画廊
築百年
ブランデーみたいな色してる
二階が住居で一階がお店のタイプ
こまい植木鉢が外の棚にいっぱい並んでいて
植木屋さ ....
私は腕を開いて
胸の中に世界を抱きしめる
たったひとつの世界
すべてをさとりの中に包み込もう
愛は簡単なこと
愛は難しいこと
だから愛は簡単だと言われる
言葉における対立は
空なる真理 ....
退屈が積み重なったら古い地層みたいになってしまって、
その灰色のひだとひだのすきまに挟まれたまま白目をむいてる。毎日。


タイムカードを通した。接触が悪くて何回かタッチしないとチェックできな ....
草臥れたぼくを折りたたんで
シャボン玉みたいに脆い
紙飛行機
ため息に乗せて飛ばしたんだ

きみのところに届いたら
開いてみて
きみの瞳に映る時だけ
ぼくは ぼくでいられるから

 ....
歩みよれば
空から天使が
降ってくる
光る太陽
変わらない日
今日の気分は快晴らしい

暗闇の中に置かれた
精神異常者が
主張も出来ずに
崩れていく

今は愛の季節だ
風が強 ....
熱が出て

どうしようもできなくなって寝込む


苦手な液体の薬を

私に無理矢理呑ませ

みかんをてんこ盛りにして

始終世話を焼いてくれた

いつもは私に強く出れない ....
私には
色んな欲望がある
しかし、それがすべて手に入る訳では無い
いや殆どすべての欲望は
叶えられないと言っていい

手に入れている他人に対して
イライラしたり
不安になったり
絶望 ....
 
 かなしみは

 しあわせの後ろ姿だと思うから

 かなしみを追い越して

 ハロー

 って声をかける

 かなしみだと思ってたしあわせも

 にっこり笑って答えてくれ ....
 
 テスト休みがいちばん楽しい

 宿題も補習もないし

 日溜まりのあくび猫みたいに

 のんびりまったり遊ぶだけ



   雨上がりの良く晴れた朝

   ひこうき雲 ....
近頃は三途の渡し場も
やたら混んでいて
三途の川も
一年に一度しか
渡ることができなくなった

高度経済成長の団塊世代の人達が
大勢でやってくるように
なったからだ

中学生時代の ....
ひとひらの
    羽音が、
        —— 冷たい空を
           縫う。

雲は
  言葉を持たず、
       ただ、

        漂う
       ....
無限遠に目を細めれば
縮尺の都合上
ちいさな羽虫の亡骸も
ぼくのこの身体も
だいたい同じくらいの大きさです

土に還るための段階は
どうにも煩わしいから
いくつか端折ってみる
飛ばな ....
もう二度と会えないなんて
思いもよらず
雑な態度や言葉
思いだすだけで
苦い水が込み上げてくる

たらればに縛り上げられ
堪えることができずに
弱音を吐くよ

さようならを喉に詰ま ....
初めて贈った
お手紙には
何を書いたか今となっては
たぶん初めて化粧をしたときのような
恥ずかしさと酸っぱい胸の
はつ恋


それから何年もあと
さみしく笑うから
暗がりを求めて
 ....
交番の蓋を開けると
砂漠が広がっていた
砂漠には机が置いてあった
引き出しはすべて
取り外されていて
古い思い出は無く
新しい思い出も
もうしまえなかった
雨上がりの
虹がか ....
[郷愁]


小学校の理科の時間に
習った

雨は
空にある記憶の破片ひとつひとつに
水蒸気が付着し
それ自身の郷愁の重さに耐え切れなくなったとき
地上まで落ちて来るんだと

 ....
君はまだ歌を歌っている
 

昔から若かりし頃の君のことを知っているし
場末で歌う今の君の姿も愛おしく感じるけど
舐めるしかできなくなったバーボンのオンザ
ロックがこんなに辛いとは知らなか ....
真っ赤な毒で満たされた盃を
一息に飲み干した

人生の不遇も悲しみも
すべて人のせいにして
生きてきた贖いとして

置き去りにしてきた不義理の数々
あなたは思い出すだろう

人の優 ....
雪明かりの中、ひさしぶりに散歩に出る
獣たちの足跡が点在し、ときどき走っては敵に怯えるように急ぎ足になったり、少ないながらもその痕跡が塗されていた
時折、小声で独り言で事を説明する私は酷く滑稽であ ....
冒頭に流れる陽気なラジオ
今年一年を振り返ってる

あてもなく車を走らせながら
あなたとの結末を思い出してる

ねえ、気付いたかい?
クレジットの旋律が物語全体と同じなんだ

側 ....
空がとても青いから

ぽろぽろ涙を流します

ハンカチを持っていないので

涙を拭うことはできません

地図を持っていないので

トコトコ家に帰ることも難しくて

夕陽が沈む頃 ....
肉体は、しわだ
ぼくのどこを切りとっても、まっすぐなところはすこしもない
ぼくの中には四角も三角もない
不明瞭なしわだけで、ぼくは構成されている
まっすぐな線を見た時の高揚は、ぼくがしわである ....
なぜひかりがさしている
なぜがたがたとゆれている

あなというあなからたれながして
うつくしいていでいきている

ぶってほしいつよくつよく
あきらめてほしいきつくきつく

きみはてち ....
小指の赤い糸は
昔切れてしまったのに
どうしても
元に戻したくて
手繰り寄せたのは
赤くもない色の糸だった
生きるって
そんなことの繰り返しだな
僕は少しだけ可笑しくなった
黒い写真は我々に何を語ってくれるだろうか

           干からびた
       噴水の
         中を走る
             純粋さ

      岩の
  ....
松本さんは重度の統合失調症で
時々大声で叫ぶ
その後にぼくとハグをして泣く
ぼくは背中を撫で、ポンポンポンと軽く叩く
ストレスで叫んでしまうと言う

お酒がないのでぶどうジュースで乾杯もす ....
煙草を吸うと体が痛むから
痛む体で起きることになるから
今朝は薬を多量飲んでやった
体は変調をきたし

とても気分が宜しい


光りあるところに影があり
この
気分の良さもの ....
あたしのぜんぶをあげる

いろんなひとにあげる

すこしずつ こまかく ひとつづつ 丁寧に

あたしのぜんぶを 髪の毛一本まで

あたしのぜんぶをもらってもらえるような努力を

あ ....
ハゲちらかしたベンと
昨日、一時間だけ話した
初めて会ったときから10年経って
えらくかわっちまったなあ、って去年
思ったんだぜ、って言ったら
ベンは頭を掻いて
毛髪が爪の間に ....
星のような脆さで光っていた
鳥達が言葉を持ち
海を渡っていく
変わっていくことが分かっていた
愛だっていつか干上がるだろう
けれども僕たちの生活は
今のところまだ
星のような脆さで光 ....
◇レキさんの自由詩おすすめリスト(192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
下町の画廊- ふるる自由詩11*25-4-22
証明する愛- 黒髪自由詩4*25-4-20
帰巣本能- ねことら自由詩4*25-4-20
Paper_airplane- 自由詩12*25-4-19
歩みよれば天使が- 黒髪自由詩4*25-4-17
京男の看病- 花野誉自由詩525-4-17
どうでもいい- 花形新次自由詩225-4-16
ハロー- おやすみ自由詩425-3-30
ひこうき雲- おやすみ自由詩525-3-12
物故者リストの旅- ばんざわ ...自由詩10*25-3-3
空隙- 中沢人鳥自由詩725-2-22
葬列/下位次元展開- あまね自由詩9*25-2-19
おわかれ- 自由詩9*25-2-18
淡く遠い- 唐草フウ自由詩9*25-2-15
水底- たもつ自由詩10*25-2-13
ぼろぼろのつばさ5- 青色銀河 ...自由詩625-2-9
君はまだ歌を歌っている- 足立らど ...自由詩525-2-8
思い残しつつ- ヒロセマ ...自由詩8*24-12-31
冬のにおい- 山人自由詩20*24-12-31
lean_back- mizunomadoka自由詩824-12-30
家路- レタス自由詩7*24-12-29
しわしわの四角- 一般詩人 ...自由詩424-12-29
ぴかっ???- らりるれ ...自由詩424-12-27
- 花形新次自由詩324-12-27
Chocolate- 鳥星自由詩1024-12-27
【病棟日誌】_友達- レタス自由詩6*24-12-26
光りと影- 田中教平 ...自由詩424-12-26
あたしのぜんぶをあげる- ゆるこ自由詩524-12-22
Way_To_Normal- れつら自由詩3*24-12-19
脆さ- はるな自由詩824-12-17

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