百に絶望し 一に救われる
それが私の日常

つらいニュースは他人事だ
殺人はおおかた身内の犯行で
政治もただの自分本位で

植物の一途さを
私たちは忘れてしまう

物質とはなんだ
 ....
勉強机の角に
一番敏感な
敏、敏、ビンラディンを
擦り付けたら
とても気持ちいいことに
気付いた30年前の4月
世界にはまだ
自分の知らないことが
たくさん、たくさんあって
毎日がと ....
血の滲んだ跡が
愛おしくて
頬に押し当てたまま
夜が明けるまで
このままでいよう

舐めるでもなく
拭うでもなく
頬ずりして
頬ずりして
一晩を明かす

なんでもない
大した ....
きみがめをとじている
つきがこんなにきれいなのに そういうと
きみはすこしあきれて ばかねとぽつり
なにもしらないこども たしなめるように

しろいつきのあおいひかり
ひとのゆききや くる ....
「死体は喋らない」

死体は愛を語らない
死体は不平を言わない
死体はデモに行かない
死体はイデオロギーを持たない
死体は本を読まない
死体は飢餓を知らない
死体は郷愁に溢れない
死 ....
夜にはバッハになぐさめられて眠り
あしたを英国のふるいポップスではじめる
隔週の燃やさないごみの日戦争を無事に終えたら
ブラックでない珈琲の時間 手許には紙
真っ白い紙を拙いことばで汚してゆき ....
誰もいなかった休日
陽の光さえ浴びることはなかった 私は
部屋にいた それは なぜだろう
たっぷりとある 時間だけが流れていた


外に干しておいたタオルは乾くこともなく
パセリに芽を出 ....
私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすこ ....
干からびてしまいたい

気持ちのはけ口を見つけられないまま
縁石の上を這いつくばって
微かに歩を進めるカタツムリに
塩をかけてやろうかと
想像だけで止めておいた

そもそも野外で塩なん ....
腹立ちまぎれに
太陽に目がけて投げ入れた叫びは
放物線をかいてじゅっと蒸発し
陽と一緒に水平線に飲まれて消えていく

海辺の彼女は
「だからいったのに」というそぶりを見せ
つまらないもの ....
かなしみが、一律に同じ形をしていれば、いくらだって切り貼りして、いびつな模型を作ってみせる。

言葉なんてあいまいで、うそ、のひと言で理解してしまえる。うそがうそであることが、なによりうつくしい。 ....
音を意識してください。え、あ、なんで、いや、そうやってどもってくぐもったものにも意味なんてあるんだろうか。ごと、どど、とおちていきます。え、あ、うそ、とってる?

あー、あー、マイクのテスト中です ....
清花さんのおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私を救うのは私- umineko自由詩10*17-6-26
42歳OL自称詩人悦子- 花形新次自由詩417-6-18
血一滴- 坂本瞳子自由詩7*17-6-6
りんご- Y.T自由詩11+*17-6-5
140文字詩(@jitensya612)- zitensha自由詩317-6-5
そんなもの- もっぷ自由詩417-6-5
End_of_holiday- 番田 自由詩317-6-4
ぐだぐだになって- 吉岡ペペ ...自由詩917-6-4
蝸牛は干からびて行く- 坂本瞳子自由詩1*17-6-4
波打ち際の彼女- 日々野い ...自由詩717-6-3
つぶやきにおけるささやかな砂。- 木築自由詩517-5-24
「音を意識してください」- 木築自由詩217-5-22

Home