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哀しみを連れた静脈の足が
絡まないように最初で解れた
細胞に涙を埋め込んでから
分裂するまでに人を許すの
その度に感情がこびりついた
メスシリンダーを数えて
汚れた色の血管は
消毒の後で ....
見えない星の先を想うほど
遠くなる息は綺麗に積もり

まだ呼んだことのない
あなたの名前を
銀河へ流したビー玉みたいに
探しに行くの

無数に広がる玄関の靴が
夜空で私を待っているか ....
長押しを続けるスペースキーが
溜め息の後で増えていくんだ

口を開けている白いノートに
イルミネーションが反射した夜
果物で手を汚すのが嫌で
透明な椅子に座らなかった

苦手なことが多 ....
この世界は
美しく弾ける

数秒後に
カケラを残すまで

消えない魔法の
笑顔を探した

あの人もこの人も
違うのかな

シャボンの玉が
ストロボみたいに

誰かと目が合 ....
線香花火の小さな大きな
膨らみのような熱いかたまりが
眼差しを広げた胸の奥で
体を丸めてうつむいていた

赤い涙を拭う間にも
消えていく炎が穴を開けると

暗闇の中で眺める鏡は
ひと ....
アルミ弁当箱の中で折れた
白い腕と脚には触れないでね

痛みが通り過ぎて楽になれば
心を守るのは包帯よりも
明るい色のリボンが美しい

鏡に映る姿を確かめて
踊る時間は蝶のように結ぶ
 ....
落ち葉が集まる
回転ドアの中
振り返る季節に
折り目をつけようと

頬を叩いた紅葉が
赤くなって
蟹みたいな歩き方で
立ち去る

人に踏まれながら
指を捨てたら
大事な約束を
 ....
煮込んでいるジャガイモを
箸で仕留めて目玉を二つ
描いただけの顔

人参に寄り添い聞く耳と
しゃべる口を与えてあげようか

玉ねぎと仲良しだから
いつも涙を流して空を見上げるよ

 ....
文庫本の
薄いところが好きだ
パラパラとめくる
音も素敵だ
ブラスバンドの
演奏に合わせて
いちょうの葉っぱが
上から落ちる
青春という
栞は一枚だ
卯月とわ子さんのミナト 螢さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シアン- ミナト ...自由詩320-3-1
那由多- ミナト ...自由詩2*19-12-7
空白- ミナト ...自由詩319-11-16
点滅- ミナト ...自由詩219-11-12
予感- ミナト ...自由詩419-10-30
- ミナト ...自由詩219-10-23
分身- ミナト ...自由詩518-11-24
肉じゃが- ミナト ...自由詩2*18-11-4
スーベニア- ミナト ...自由詩417-7-27

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