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窓辺に座って目の高さの夜桜を眺める
春霞の空は街のひかりを吸って灰色に濁っている
額にあたる風が花びらを舞わせている
涙のようだ
あのときわたしが流した涙のようだ
涙はし ....
地球の音がする
自転の音がする
それは公転の音かも知れない
触りたい
影響をあたえたい
おなじことをして欲しい
厳しい寒さからあなたを護りたい
破片からも ....
あやとりを繰り返す
かたちを変えながら
手首を噛むと涙があふれた
哀しみ
届かない星々の煌めきの際
かたちを作りながら
あやとりを繰り返す
並木道
....
たしかにこわいけれど
津波で死ぬために生まれたわけじゃない
津波から逃れるために生まれてきたわけでもない
死ぬために生まれたわけでもないし
死にたくないから生まれてきたわけでも ....
飛びたつ機会を待つ鳥たちは
地球のいのちの最後の足跡
飛びたつ機会を待つ鳥たちの
さらさらとした最後のキス
飛びたつ機会はどこかで今も
温かいものだけ探している
....
豆腐くらいの冷たさの風
味噌汁ほどの温かさのこころ
まっすぐなこの気持ち
浮かんで浮かんで消えて浮かんで
肩のちから
抜く
飛び降りた
それでもぐちゃ ....