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ふっているのに
ふっていないとあなたが言うのなら
ふってはいないのだろう

あめは濡らすばかりではないから

あなたと私に
ただ触れてゆくあめもゆるそう
大型の薬を飲むように
少しコツがいる
今日のような夜は
落ちないように過ごそう

ちょっと得意になったんだよ
誤字らないように詩をかくときみたいに
慎重に歩けばいいの
ほんとだよ

 ....
くやしいとき
空の色も憎くなる
雲が遠いのもうらめしい

足にはいた靴の
なかの指に力を入れる

地球に踏んばる
のしのし歩く

くやしい心に
桜いろの風がふいた
人の影を踏まないで歩くということは
それはそれはむずかしいこと
それを求める人は
だれかの影をすでに踏んでいることには気づかない

探し犬の張り紙をみつける
大人しい犬です
と書いてある ....
外に臼がほしてありました
もうすぐもちつきだからです
家族はそれぞれに白い息をはいて
うったり
うたれたり

白くて柔らかいもちを
家族の手でまるめて
少しいびつなそれは
部屋に飾ら ....
一生なおらない病気であるならば
それは病気ではなくわたしの一部なのだろう

そう気づく秋の景色のなか
定期的に通う道の
木は色をかえて
それでも同じ木に安心して歩く
田中修子さんの朧月さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赦しのあめ- 朧月自由詩518-5-30
透明なふたり- 朧月自由詩417-4-2
負けずの風- 朧月自由詩517-4-2
- 朧月自由詩217-2-21
臼の陽の目- 朧月自由詩516-12-25
- 朧月自由詩716-10-11

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