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涙が流れない
枯れてしまったのか
風が吹いても
零れ落ちない
滴ることのない雫
渇いた気持ち
渇いた心
色を付けたいほどの焦り
焦ってなどいない振りをする
そんな悦び
....
多分十七歳
イマノキモチ
弾けちゃって
初心者気分で
恐いものなくて
やりたいことやって
言いたいこと言って
晩御飯食べれなくなるくらい買い食いしてみる
明日歩けなくなるくらい ....
木の葉がこぼれる
秋を夢見て
熱にうなされる
羽が舞うような
六月の風は
萌える緑が鼻につく
戯けたこと並べてみては
現実からの逃避を繰り返し
砂の城で余暇を持て余し
後 ....
稀に見る真剣な眼差しに
早まる鼓動は
私のものなのか
あなたのそれか
区別がつかないほど
かつてない近い距離で
手に触れることなく
想いが交差するのを感じ
悦に入る既のところで ....
明日の姿が見たくて
空を仰ぐけれど
深い藍の色が拡がるばかりで
不安を覚えたくなる
声に出して
言ってみると
すべて嘘になって
飛んで行ってしまいそうで
心の中に
ひた隠しに
してきたのだけれど
あんまりにも
見せびらかしたくなって
聞いて欲しくなって
共感して欲 ....
怠惰な微熱が止まらない
睡魔に憑りつかれた
偏西風が吹きすさぶ春の午后
散った櫻は欠片も見当たらず
鼻をつんざく若い緑が
想いを馳せる
街の喧騒が届く
烏の鳴き声が響く
急ブレーキがかけられ
お布団がはたかれ
信号が青に変わった
日常が流れてゆく
なんの変哲もなく
微細な変化を誇示せず
瞬間の重みを隠して
日々は ....
飴を一つ、あげるね。
優しい気持ちを、分けてあげるね。
あなたの笑顔が見たいから。
私の心を温めたいから。
涙は枯らしてしまいましょうよ。
声を上げて笑いましょうよ。
飴を一つ、上げるから ....