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ぽかんと　ひとり
　 立っている
新緑繁茂する森のなか
ひとり　ぽかんと
　 立っている

群れなす緑は
遥か空の青みすら
呑み込むように絡まり合い
旺盛なその生命力を
風に吹かれ　.... ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰もいないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
言葉のとおりに揺れている 朝だ
もうこんなに明るい
のだね

不思議だよ、
それにしても
昨夜はあんなに
ふらふらだったのに
今朝まで一眠りすれば
力、漲り
こうして詩が書ける駆ける

眠りの底から
　.... 肉の激痛、全身を貫くなか
魂の認識、一層鮮明に
意識保ち、いずれ帰郷する 月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の　.... 落ちる白い壁、この真夜中

沈黙の充満、物という物
剥き出しに在り
全てが均一に在るという
無機の死の奈落
無言の虚無の生々しい幻の告知
そうして俺はこの胸の広がりゆく空洞を抱え
物質　.... 物という物、在り
在る物の浮き立つ
今宵、荒れ狂った情動吐き出し

沈黙に滲み出す
生と死の境界　消滅し、
時の流れ　秘やかに静止し続ける。

印あかりさんのひだかたけしさんおすすめリスト（37）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
待機	- ひだかた ...	自由詩	6	19-5-19
ぶらんこ	- ひだかた ...	自由詩	9*	19-2-7
飛翔	- ひだかた ...	自由詩	7	17-8-22
帰郷	- ひだかた ...	自由詩	5*	17-4-22
病巣	- ひだかた ...	自由詩	12*	17-1-16
真夜中の恐怖	- ひだかた ...	自由詩	6	16-5-12
白い部屋	- ひだかた ...	自由詩	3*	16-5-5

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