すべてのおすすめ
地下10,000mに眠ったなら
誰も私に触れることは無いでしょう
珪酸化合物の化石となって
洞窟の底で
那由多の刻を過ごします

澄み渡る地底湖には
金粉の小雨が降ります

時折見る ....
透明な水と同化した魚影の群れが
ときおり鱗の鏡を翻し
水面に立ち尽くす
ぼくを魚たちが笑う

その刹那を画像に留めようと
幾千のシャッターを切っただろう

虹の根元を見つけるような作業 ....
思いが通らず
彷徨う旅の途中
これから入る螺旋のトンネルを前に
灰色な冷たい吐息をつく
やがて出口はあるのだろうけれど
眼を凝らしても先は見えない

異形の者に出逢ったら
どうしよう
 ....
柔らかな
背中の地図を這う指先に
明日を占い
地獄を垣間見て
白蛇のような舌先で
あなたを舐めつくす
不思議なその眼差しに
見入られて
心が波立つようです

巡りあったのはレタスの ....
新しい世界を観たカムパネルラは
ジョバンニの涙をみなかった
私たちは何故この車窓を見ているのだろう

カムパネルラは言った
母さんとともに青光りのする十字架の下へいくのだと

ぼくは何も ....
この時間
どこを歩いてみても
ラーメン屋はやっていない

乾燥したファミレスが灯りを灯しているだけで
目的のラーメンは何処にもない
彼らもきっと眠いのだろう
けれど
キツネ顔のチャルメ ....
三年前にどうにも眠れなくて
三か月半の入院をした

そして今度はどうにも食べられなくなって
また入院する

そこはさまざまな動物が生息しているジャングルだが
静謐な時間が過ぎる場所
い ....
千丈の真白い蓬髪を髭を靡かせ
岩塔に立つ
眼差しは虚空を刺し
何かをさがす
碧い瞳は一点を捕らえ
杖を突き
衣を翼に変え
邪悪な濁りを追求する

捕らえた濁りを
雷とともに緑の珠に ....
幼い頃には特別な場所が在った
古い石橋のたもとだとか
椿の大樹の根元だとか
石垣のちょっとした隙間など

ぼくはそんな処に
緑色や赤や青い水晶の欠片など綺麗な石を
お供え物のように隠した ....
東の空に
赤銅の月が昇り
やがて金になり
銀盆となる
やがて夜が明け
月はアルミニウムになってしまった
好物のウイスキーを飲み
夜が更けてゆく

何となく腹がへり
あのネギラーメンが食べたくなった
其処までは100㎞

名古屋の味噌煮込みうどんでも良い
其処までは350㎞

あまりに ....
一頁をめくると
また新しい世界が広がる
知らないことの多さに慄き
悦楽に浸る

デジタル化できない
五万の文字を
ぼくはどう反芻したらよいのか
途方にくれる

今となっては
使わ ....
片翼だけで空を舞う
もしもヨダカの鳥になれたなら
成層圏の彼方に浮かび
宇宙の果てを知っただろう

友達がいなくても
寂しさなどはない
銀河を旅する喜びは
何にも代えがたいものだから
 ....
どうせ風に吹かれてゆく石ならば
ころりころりと
吹かれていたい

人に踏まれ
タイヤに蹴散らされようとも
ぼくは
ぼくに変わりはない

坂道を転がった路の果てに
やがて結末はくるだ ....
どうしても人には言えないことがあって

どうしても人には言葉にできないことがあって

ただ冬の林の中で落ち葉を踏みしめるだけしかないことがある

枯れ葉を一枚手に取って
溜息を吐き
そ ....
刹那と永遠の狭間で
ぼくたちは何処まで飛んでゆけるのだろう
離反と螺旋を繰り返しながら
金の龍と銀の龍は交わることなく

極微から虚無の果てまで
火の玉のように
何処までも飛んでゆく
 ....
たぶん外国の人が食べにくい物は

いかの塩辛
くさや
納豆
梅干し
生卵
鮒ずし
筋子

まだまだ在るけれど
メジャーでないので
ここでおしまい

ラーメン屋で観察している ....
潮騒の岩鼻に立って
潮の流れを見つめてゆけば
そこにどんな大魚が潜んでいるかは
だいたい察しがつく

今日は石鯛狙いなので
サザエに間借りしたヤドカリを金槌で一撃を加え
遠くの潮目に放り ....
中国から紛れて移入された
希少な巨大魚が江戸川で釣れると読んだのは
遥か昔の中学生のころ

再発した想いが頭をよぎった
体長170㎝
重量50㎏の大魚が東京の街中を泳ぎまわる
ぼくとほぼ ....
枝さんのレタスさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- レタス自由詩316-6-22
明日- レタス自由詩3+*16-6-10
回帰- レタス自由詩516-5-14
刺青- レタス自由詩1216-5-5
銀河鉄道より- レタス自由詩516-5-5
徘徊- レタス自由詩416-1-13
ハートランド- レタス自由詩816-1-10
李仙- レタス自由詩4*16-1-8
特別な場所- レタス自由詩816-1-5
空を彷徨う- レタス自由詩715-12-28
夜想- レタス自由詩915-12-28
大漢和辞典- レタス自由詩7*15-12-18
ヨダカの星へのオマージュ- レタス自由詩315-12-16
石ころ- レタス自由詩415-12-16
青蛾- レタス自由詩3*15-12-15
水への回帰- レタス自由詩215-12-15
世界の味覚- レタス自由詩315-12-8
磯釣り- レタス自由詩715-12-8
アオウオ釣り- レタス自由詩515-11-28

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する