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色あせた空やアスファルトを塗りに行くだけならやめておいたほうがいい
外は灰色
長い冬のあとも忘れぬ雨の匂い
街は濡れその色を自ずと濃くする
足音は秒針よりも少しだけ速い
白昼夢は一番星のよう ....
まだ芽吹いてもいない木々ばかりが立ち並んだ雑木林の向こう側で、未だ上空に昇りきれない太陽が日々周回している。木々が光源を遮るそのかたわらで2月、すれ違う町並みは古い映写機で投影されたようなかすれた色彩 .... 年の暮れにすっかり見通しのよくなった玉川上水を歩く
日差しというのは本当にこんなものだったろうか
木陰を求めなくなった皮膚が季節を飛び越え
あるいは目の前の季節以外を忘れてしまったみたいだ
足 ....
*テープ起こし*

一億総ナントカ社会においては、一億人の集団意識をまず、切り刻まねばなりません
同調しすぎ、硬直するのが我が国の悪弊でありますから、近所のゴミ拾いでも人のメガネを拾わない、
 ....
日が短い秋の夕暮れに気づいた
俺はあとをつけられている、
たしかに後ろで何かが擦れてリズムを刻んでいる
こうして気づくことはその音速と
歩くスピードの関係で起こる現象だ
俺は尾行者に通告して ....
10分後、私たちは {ルビ思=おも}い{ルビ出=で} される
10分前に見た映画はもうまるで嘘のようだ、と
いまどき流行らない、よくある2Dの映画だったが
持ち合わせた感想は特になく
 ....
街がジオラマに見えるのは、音もなく電車が走っていくからだわ
遠くの雲が雷鳴しているのをわたしは歓声をあげてみていた
駐輪場に折り重なったそれぞれの帰り道は
街灯が濡れ始めたときにどこまで辿り着け ....
十字路でもない場所に
いちごジャムをサンドした食パンがおちていた
パンはアスファルトにくの字で立っていた、晴れの日に
それと気付いた時には数歩通り過ぎてしまい
Instagramにでも投稿すれ ....
川の両端だけよく繁る道で
吐く息はまだ白くないけれど
朝の光はもう低くて、眩しい
木々の間からちらちらちらちらしている

踏み固められた土の上で
どんぐりが無数に砕かれたのを目で追っている ....
レモンさんの高橋良幸さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ときあかす- 高橋良幸自由詩2*16-3-26
百分率- 高橋良幸自由詩316-2-21
玉川上水- 高橋良幸自由詩9+*15-12-30
一億、総詩人社会- 高橋良幸自由詩315-12-10
尾行- 高橋良幸自由詩4*15-11-30
十分- 高橋良幸自由詩215-11-23
ノイズ- 高橋良幸自由詩415-11-9
飛躍- 高橋良幸自由詩315-11-8
グロウ- 高橋良幸自由詩315-11-7

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