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やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
永遠という名の
海鳴り。
俺たちのまえを、
泳ぎつづけるイルカがつきつける
とがった夏の言葉。
そのさ ....
とけてゆく
森の、
やわらかな落ち葉のうえに
ゼリー状のものに包まれて、
ふるふると
産みおとされていた
ことば。
( しんでしまう
夏の中に立っているきみ
、と
氷のなかの ....
蜘蛛が
雨糸をゆらすと、
針の穴ほどの
光たちが
きらきら
とけあい、
うっすらと
午前十時五十分の星座が
あらわれる。
めざめている
、という夢をみていて
にげおくれた妖精 ....
音が湿っていく。
地獄なんてみたことない
一回くらい覗いてみたいよ
、だって?
この腐った街は皆を傷つける。
そうかい
みせてあげてもいいよ
愛するひとを
教えてくれたらね ....
たくさんの
本当、が
ながれていった
ぼくらは
橋のうえで
それを ながめていた
カナカナカナ
ひぐらしがないていた