すべてのおすすめ
片思いには質量がある。
だから 好き という気持ちは
不変/普遍 なんです
と酔っ払いの男に云われました。

好きという気持ちを冷凍保存して
必要なときにとりだしてレンジで
チンするので ....
ガラスの表面を
汗とも涙ともつかない水が伝う

過去を鋤きかえし
クチナシを活ける

日々寄せては返す悔恨は
わたしが築いた防波堤を
かるがる越えてみせる
((( それさえも憎めない ....
忘れもしない
あの夜が
まったく白かったこと

遺書には
サヨウナラ
とだけ 彫られていて
見知らぬ隣人にも
陽がつつ抜けであったので
街は灰に
足もとを焦がし
渇いて
改札を ....
手に負えない重さ
月明かりに映えるシーツに残るわずかな質量

コーンフレークと牛乳の朝
時間が白い霧となって降っているね
透き通ったグラスは
飛び散ろうとするあなたをゆったりと受け止め
 ....
いつから夢見ていたのだろう。それもほとんどわからぬまま、夫の藤野の会話をまるで無音のコマ送りにしていた。シンクにぽたぽたと透明とも鉛色ともつかぬ水のしたたりを聴いていた。気がつけば窓の外ではすでに朝日 .... ついに鳴らされた音のために
ついに発せられなかった言葉を思うとき
街は 列車は 夕陽は 失われる

冷たい深海魚の 冷たい尾鰭
夏の日に 生き物ははかない光だ
溶けずに残っている便箋
病 ....
汗に濡れたシャツをはだぬぎ
わたしは暗闇のなかを
帰るふりをして 逃げたのだ
七月の 台風の 雨のなかを
精一杯生きようとして 逃げたのだ
咎められることは何もない
そのほかのことは知らな ....
北井戸 あや子さんの伊藤 大樹さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
3_minutes- 伊藤 大 ...自由詩217-7-25
浸蝕- 伊藤 大 ...自由詩217-6-29
日々、アイロニー- 伊藤 大 ...自由詩117-6-23
螺旋- 伊藤 大 ...自由詩315-9-18
水辺- 伊藤 大 ...散文(批評 ...215-8-13
硝子の質量- 伊藤 大 ...自由詩415-5-20
- 伊藤 大 ...自由詩915-5-1

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する