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青空に広げた重機の股間が避けて
殴打される地殻 
四散する生きものたち

コンクリ―トで覆った{ルビ法面=のりめん}に
芽生えようとしていた希望は
封鎖されて腐敗してしまった
裸の川に秋 ....
町の
流れから
取り残されたものたちが
風に
捨てられたものたちが
身を寄せ合って
淀んだビルの谷間

愚痴は
爆ぜる気力さえ
失って
飲み込まれていく
夕焼けがビルの窓から覗く頃
わたしの時間が始まる

昼間着ていたスーツを脱ぎ捨て
わたしを取り出して
カフェの片隅に
あるいは
居酒屋の椅子に乗せる
這 いずるさんのイナエさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「彼岸花の咲かない河畔で」- イナエ自由詩4*16-9-19
淀み- イナエ自由詩7*15-3-25
夕焼け- イナエ自由詩7*15-3-25

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