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読みかけの本を開くと
こぬか雨の匂いが
した

ひさかたぶりの文字たちは
指さきにそっと、重たい


夏の終わりはいつも、そう

ひっそりと濡れて
いる


空高く ....
人を許すには
とても勇気が必要

一度は拒んだはずだから
ありったけの勇気を
もって



人を喜ぶには
とても痛覚が必要

麻痺しているはずだから
人が苦しみ悶 ....
わたしの耳には
蔑む声が棲んでいる

わたしの耳には
嘲る声が棲んでいる

だから、気をつけて

わたしは素直に
言葉を受けとめられない

偽りを抱いて微笑むこともある
 ....
銀河のほとりには
ため息たちが花開いて

湖面は
ゆらめく



つかの間の風のなかに
つかの間の風のそとに
言葉の実る予感、が
色づいて

瞳の奥を波が走る

 ....
きみの炎は
燃えていますか

なにを
失くして
燃えていますか



きみの炎は
燃やしていますか

だれの痛みを
燃やしていますか

だれの寒さを
燃やしています ....
産声のなかで
ひとりの娘が母に変わる日は
生命にまつわる大切な記念日
わたしのためには
何にも起きたりしない平凡な日でも
見知らぬ誰かには
たったひとつの日

雑踏のなかの
あり ....
凍月さんの千波 一也さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
贅沢- 千波 一 ...自由詩714-9-7
条件- 千波 一 ...自由詩414-9-3
ささやきを連れて- 千波 一 ...自由詩414-8-11
奏でるよりも聞き惚れて- 千波 一 ...自由詩914-8-1
罪なき人へ- 千波 一 ...自由詩214-7-30
たったひとつ- 千波 一 ...自由詩914-7-20

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