船は水平線を追いかける

疲れた今日が沈み
絶望が沈み
青春が沈んでいく水平線

追いかける船も
やがては
水平線に沈んでいく
 
目には見えるけれども
決して捉えることは出来な ....
 
所変われば旨さも変わる

しかも賞味期限つきときたもんだ


あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ



 
木に止まる一羽の鳥 蝉の鳴き声にうんざりしている
巣では子供達が餌を待っている {ルビ蜥蜴=トカゲ}を狙ってるの
{ルビ叢=くさむら}には{ルビ飛蝗=バッタ}や蜥蜴が沢山いる
子供達の大好物 ....
純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました

遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
 ....
コトコト
電車
コトンコトン
電車
コットンコットン
電車

どこかで見たことのある
ごちゃまぜの車体

帰ってきたなあ
オフィスラブも残業のうち薄いコーヒー2杯 ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
水はある
でも流れはない

花は咲く
でも土はない

枯葉はある
でも樹々はない

鳥は飛ぶ
でも空はない

音はある
でも音楽はない

陽は昇る
でも朝はない

 ....
上手くなりたい
何で出来ない
思うようにいかない

毎日毎日毎日

憧れる
こうなりたい
限界だらけ

それでも毎日
街の中で
あなたに呼び止められた気がして

街の中で
あなたの服の匂いがした気がして

街の中で
あなたに会いたい気がして


ふりかえって

何もない道
何も聞こえない
 ....
ジャングルジムしよ
 夜の青さにとらわれないで

ジャングルジムしよ
 涙かくさないで

ジャングルジムしよ
 朝日の赤さ おそれないで
喜びはほんの数秒で消え去っていくのに
悩みは何時間でも付き纏う
ビルの屋上から飛び降りてしまおうかしら?
女の背後にその女の声が聞こえる
自分の声なんて いつも自分から聞こえてくる気がしないの ....
洋式トイレは水溜まりがあって
それがある程度臭いを抑えていることに
先日久々に和式トイレで用を足していた時に
気付きました
人って思っているほど
自分のことを知りません
生身の自分に出会っ ....
無医村で新蕎麦を打つ整体師 新しい扉を開ける左手に誓いの指輪キラリ輝く 灯りを消すと
窓辺に並んだ heinekenに


欠けるときに
分散された
逃げている
追いかけてくるものから
ひたすらに逃げる夢

スローモーションで
お決まりのように
足が重くて
だるくて
走れないのに
すぐそこにまで
迫りくるものから
逃げている
 ....
どんなにおそろしいか
どんなにふあんか
まくらやみのなかで
ふみだす そのいっぽ

声をかけられなかった
ずっと昔
学校帰りの交差点で
その人は白杖を持って
信号待ちをしていた
声 ....
愛することと
支配することは
ちがうよ

認め
受け入れ
ともに歩むのでなけりゃ
愛じゃない

お前たちのためだ
お前たちには無理だろうから
俺が何とかしてやるから

あなた ....
靴紐を結んで跳んでカンナの黄 ぼーとテレビを見ていて
半開きの唇から
涎が一筋
急いで手で拭き…
認めない
涎を垂らしたことが老いのせいだなど
ただ 口を閉じていなかっただけ
幼児は涎を流し
若者だって 口角泡を飛 ....
詩を待つように 私を待つ
たとえばバス停
駆け込み乗車して
時間に運ばれていく人と
置き去りにされる私
発車したバスがベンチから遠ざかるスピードで
私たちの溝はできてゆく

同じ街まで ....
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
生まれ変わっても一緒になる女の頬にご飯粒ついている  
過去は逆立ちしたってかわんねー

でも、未来はどうだ?

今しだいじゃねーのか



 
立ち漕ぎでペダルを漕げば何処までも行ける気がした羽根もないのに 飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い {ルビ踵=かかと}二つ 凍えそうな夜 エーゲ海の支配者は小舟を漕ぐ
胸の中 {ルビ彷徨う=さまよ}ままに海を眺める
夜明けに近づくにつれ 帆は鎮まる 海の支配者は朝眠る
顔以外砂に埋まって浜日傘 今日は町内会の清掃活動日
今日は春のウオーキング大会最終日

近所のかみさんたちが
雑草刈りしている

 あいさつはしないほがいいな
  気付かれないように行った方がいいな

か ....
chiharuさんのおすすめリスト(382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水平線- イナエ自由詩20*14-9-15
そんなもんだろ- 殿上 童自由詩23*14-9-14
鳥のひと休み- 陽向自由詩10*14-9-14
Into_The_Bluesky- りゅうの ...自由詩19*14-9-14
コトコト電車- 中原純乃自由詩7*14-9-14
オフィスラブも残業のうち薄いコーヒー2杯- 北大路京 ...自由詩614-9-14
残らない詩のために- ただのみ ...自由詩30+*14-9-13
業(KARUMA)- HAL自由詩8*14-9-13
練習- 中原純乃自由詩4*14-9-13
過去- 瑞海自由詩4*14-9-13
ジャングルジムしよ- 御飯でき ...自由詩314-9-12
幻影- 陽向自由詩5*14-9-12
南小路虎彦「自分を知る」- 花形新次自由詩314-9-12
無医村で新蕎麦を打つ整体師- 北大路京 ...俳句614-9-12
新しい扉を開ける左手に誓いの指輪キラリ輝く- 北大路京 ...短歌214-9-12
P2P- mizunomadoka自由詩314-9-11
逃げる- Lucy自由詩19+*14-9-11
白杖の人- そらの珊 ...自由詩22*14-9-11
いらない- 森川美咲自由詩6*14-9-11
靴紐を結んで跳んでカンナの黄- 北大路京 ...俳句314-9-11
認めない- イナエ自由詩20*14-9-9
私を待つ- 為平 澪自由詩15*14-9-9
あんみつ- ……とあ ...自由詩34*14-9-8
生まれ変わっても一緒になる女の頬にご飯粒ついている- 北大路京 ...自由詩714-9-7
未来- 殿上 童自由詩20*14-9-7
立ち漕ぎでペダルを漕げば何処までも行ける気がした羽根もないの ...- 北大路京 ...短歌814-9-7
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い- 北大路京 ...短歌1414-9-6
年老いた海賊- 陽向自由詩7*14-9-6
顔以外砂に埋まって浜日傘- 北大路京 ...俳句114-9-5
何となく後ろめたい時- イナエ自由詩15*14-9-3

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