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春のなかで
君は自由で
ちょっと涙があふれそう

空が
向こう側にむけて
ぎゅうっと伸びていく
薄まっていく
絡まっていく

ぼんやりと窮屈な春のなかで
君は自由で
ぼくは ....
パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る

そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
 ....
いつのまにか十月は過ぎて、ぼんやりした十一月、年の瀬をつま先に感じて葱を刻んでいる。
ねーままはさ。はなのどこがそんなに可愛いの?って質問、いちいち真剣に考えて、ほっぺなところだよ。とかどんどん ....
もうすぐ寒くなる
誓おうとして言いかけた
言葉を持ったまま
迷っている君が
好きだよ
いつまでも
言い終えないで
それがわたしの
永遠
月のかたむき
くまの夢
片方のこったパンの耳
この日差しのあふれた一粒を
こまかく こまかく
もっとこまかく、美しくみがいて
あつめて
天からふりまいたのを
永遠と呼ぶから
きみ ....
わたしのむすめのすごいところのひとつは、ドーナツの穴を食べられるんです。
あるときわたしがおやつのドーナツをかじりながら、「いつだってこの穴が消えちゃうのがせつないよね。」と言ったら彼女は「 ....
私達は 窓枠にはなれない
カートにも ジムにもなれない
あなたをとても好きなのに
愛してはいなかった
もうすぐみんな帰ってくる、わかる、予感よりもすこし確実な、のはなんていうんだろう?お湯をわかさなくてはと思う、べつに、いつもいつもそれをしてはいるけど、しなくては。脳が砂利を噛む音、まえに面白かっ .... 長いあいだ 恋もせずに
眠っていた

営みがいとなまれ
物語は癒着しきって

開かれず 湿った頁を
ほそい指が捲るとき

できるなら まだ
起きたくはなかった
長いあいだ 恋 ....
わたしのなかに何が入っているか、まだわからないんだよ。
くまと、街(コンクリートとビル)、たばこ(とたばこの煙)、「いくつかの」、と、「あらゆる」。
出たり入ったりして去っていく人びとと花たち ....
私たちは際限なく強欲になり、最早物ごとが動く前にそれを感じようとさえする。
体を動かさずに、心だけ震わせたいと思うのだ。皮膚がものすごく厚くなってしまったから。
ちぐはぐな存在をしてかけ離れて ....
あわ粒に記号をふったり、
オルゴールのはじく金属の突起をおいかける
午後、まだ日のたかい街をうろうろして
存在という妄想を
あじわっている

からだの外がわで
世界と 物事が
 ....
春のきえた街で
まぶたをあたためる
うす水色の すき間たち
ここには空気がある

それは水に浮くような恋であったよ
雨でも嵐でも
沈めても沈めても
思惑とはべつのばしょから浮いてく ....
季節はつぎつぎ仕舞われて
ま新しいシャツの朝、とびはねた分だけ沈む靴

いつ吹雪がきてもいいように準備しておくんだよ。
たんぽぽを乾かして瓶詰めにして
転んでも泣かないように、いつもすこ ....
とおーい 声がするのを、するのを見ている。蛇腹にたたんだ気持のなかで子どもが泣いている。あかるい窓べ、海べ、岸辺。
心に彼岸はないから、いつまでも分かり合えない。猫たち性懲りもなく恋する。
 ....
黄色い布張りの表紙のノートは母が買ってくれたもので、すらすら嘘を書くのにつかった。
三週間連続で書きこんだり、7ヶ月間開きもしなかったりしながらで13年経ったのだ。時間と手垢で沈んだ黄色。
ず ....
テディベア、ものさし、あおいゆうぐれ。
汗ばんだひたいのあまいにおい、
いいにおい。
ひあたりのリビングにひろがったあかるい色色、
層になってひろがっていく現実との接地。

浮かびそう ....
どっしりしたコート、赤いくちべに、空いてる電車、缶コーヒー。
師走、指をひらいて夜をあるく。ほとんどこわくないよって顔をして(あるいはほとんどなんにも知らないよって顔)。種、草、蔓、実、届く(届 ....
朝だ 頬に
柔らかい寝息がおちる
木々の揺らぎ
僕たちの日々も老いていく

なめらかに熱い 夜を仕舞い
看板を出すように服をきて
ざらざらと 今日が膨らみはじめる

ビルに 街に ....
あなたがいると、
世界は
星くずみたいになるから、
右や 左や
上や 下はなくなって
きらきらざくざく溢れゆく波になって
みんな 傷まみれで
ひかって、
転ぶみたいに流れて ....
物語たちはことばのうしろですでに出来あがっている。辛抱づよく待っていてくれるのだ。それはつよくてさびしくてやさしい。
みどり色のオアシスのうえに花を作っていく。わたしの指は傷傷して汚れて、それは ....
かたいかたい土を破って死ににくる蝉。六角形の頂点で、
わたしたちは夏を迎えた 地味で可愛い花とか、葉っぱ
とか、きれいな石や安くてぺらぺらの靴。32階建のビル、
眼鏡のあの子、クーラー ....
あかるいバスにのって
あかるいまちをゆく
肌にひっかかるような四月をぬけて

風がつよいので
往来の恋はみんな片付いてしまった

ゆるい靴紐
空があんまり白いとおもったら
端 ....
意味はきらきらふる星だし
正しさはもえる草原で
寝息は世界のかぜ薬
あなたの頬がやわらかいうちに
知ってほしいことがたくさんあるけれども
なにひとつ教えられることがない

だからいつ ....
春だし煙草が吸える場所はどんどんなくなるし
取りこわし多々 街の自我崩落
もっと詩を書いてよ
泣いたりわらったりして詩を書いてよ
枯れながら苦しんで書いてよ
ひかりがひかるみたいな当然さで詩 ....
日々洪水 窓の外で
右往左往する色たちを
ひとつも自分のものではないのに
愛していた

しらない街でも 深い森でもなく
自分の家の扉のまえで迷子になった
しっているはずの壁の色も言え ....
一枚のを、まん中からわけたら、裏と表のなかにもうひとつ裏と表ができますよね。っていうのを繰り返して、とうとうわけられなくなった薄っぺらの一枚はきっと透けてて向こう側がみえる。おもてとうらが、ぶつか .... ジャズ、ありがと、えりまき、水槽、私の胸
ピンクのくまとか、くまの、意味とか
スプーンをまるめた指輪してたね。
あと覚えてるのはドア
しまるときに音がしなかったから
君が来たんだと思った ....
あなたはちっともうたわなくなった
かわりにわたしはピアノをひくよ
それにあなたは笑わなくなった
かわりにわたしはテレビをつけた
あなたはぜんぜん眠らなくなって
かわりにわたしがみる夢 ....
世界が世界であるかぎり
わたしたちは夢を見るのだし
なんどでも夢からさめる
放りだされたさいころみたいに
つめたい体を転がしながら ときどきは、
咲いたりもする
咲いたふりをして逃げた ....
水宮うみさんのはるなさんおすすめリスト(123)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自由さ- はるな自由詩620-3-24
光りはじめる- はるな自由詩15+20-1-25
答えのこと- はるな散文(批評 ...519-12-9
晩秋- はるな自由詩419-11-14
かわいい- はるな自由詩519-11-6
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甘すぎるパイ- はるな自由詩219-8-19
メモ(interactive)- はるな散文(批評 ...319-8-2
物語- はるな自由詩819-7-24
くまとゼリーのこと- はるな散文(批評 ...219-7-5
メモ- はるな散文(批評 ...219-6-23
緊張- はるな自由詩1219-6-18
木片- はるな自由詩319-5-17
たんぽぽ- はるな自由詩1219-4-18
春のこと- はるな自由詩619-3-21
500日- はるな散文(批評 ...419-1-16
接地- はるな自由詩219-1-14
メモ- はるな散文(批評 ...318-12-29
ざらざら- はるな自由詩318-12-1
まみれる- はるな自由詩1218-10-6
メモ- はるな散文(批評 ...518-9-1
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カステラ- はるな自由詩1118-4-7
寝がえり- はるな自由詩19+18-3-22
詩を書いてよ- はるな自由詩518-2-24
洪水- はるな自由詩417-11-10
0、ゆりかごとレース、踊り子の傘のことなど- はるな散文(批評 ...617-10-28
ジャズ、私の胸- はるな自由詩317-10-26
- はるな自由詩317-4-17
夢みる- はるな自由詩817-2-15

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