静かに落ちる
柔らかな子宮壁に
着床する種のように
或いは
夜という
高濃度の詩を含んだ海へ

魂だけが
えら呼吸を忘れてはいない
無意識という
立方体の
泡を
吐く

水 ....
そのポジション こころもち傾いだ肩
だがその奇妙な天秤は正確に示していた
数冊の詩集は巨大なOEDよりも重いと
あるいは野の中の一本の大木
その美しい縞模様の幹と いろとりどりの葉よ
だ ....
白銀の光

冷たい熱を帯び

私と月の間には
透明な冬だけがある
はるかに遠いくせに
あっけなく近くなる
こんな風に
てのひらにのってみせるのは
何故?
まるで
弓矢を射れば ....
ヘソクリをパイナップルの内側に サラリーマンのコスプレして会社に行っている 誰もいない海に雨が降る 心無きものに心が在れば
山彦よ
一寸先に届けて欲しゐ
音も消へた田舎の夜に
しんしんと音無き雪に音付けて

白色雑音も聴こへ無ゐあのまちへ
目まぐるしゐだけの
そして其の中で活きるあな ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた

「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた

(    )を忘れたい
ほとんど白い ....
リビドーの溢れたる街冬北斗 からっ風綾波レイのハイヒール いつまでも閉店セール続いている ロオレライ魂きはるともまがつ歌
聴かましものをライン波立つ
栗色のたてがみをなびかせ
どこまでも駆けて行く
その凛々しい姿どこまでも
草原の果て 日の昇る場所
おまえは駆ける 駆ける
休むことを知らない
この大地をどこまでも
おまえはひとり駆けて ....
ハッピーニューイヤーは
死にたいんじゃなくて自分を殺したかった


ダッチワイフに抱きしめられて



愚痴ならいつまでも並べられるからエレキギターを抱き寄せオナニー(非恋人、普遍 ....
ペンを取る鉛筆立ての中は空っぽ
ノートの上でぼんやりと何かを考えている 
鉛筆のないテーブル 蝶の舞う緑色の庭のすみっこで
一人でいたら 生きる者はすぐに死ぬのかも知れない
一人で詩の言葉を書 ....
あやかしの雲を衣に昼の月
追ひて追はれぬひとの影かな


英京のたよりに遺す夏ひとつ
心おなじきかりそめの時


そのかみの文をうち捨てながむれば
君なくみつる月にもある哉


 ....
巷を遠くわが宿に
来し方を返り見つつも
さいはひに充つるひと時
蓄音機ふと出だしたり


奏楽はいと珍らかに
泰西の忘却の曲
ゆくりなく求めたりしを
麗はしき協奏楽や


空想 ....
雨が降る外でじゃなくて部屋のなかそのなかに居るたぶん心に


灰色の脳細胞に時々はもう栄養をあげたくなくなる


お財布にいつもお札はないことに慣れてしまってそとは晩秋


この音も ....
自転車の冬至の坂をくだりけり 追い出されて
やっと探し当てた新天地
アネモネの花がいっぱい
色とりどりでその背は高く
私を隠してしまうほど
ここは樹海の中にぽっかりと
在る 秘密の場所
帰らない ここからはどこへも
 ....
眠れない夜の睡魔の召喚に英語の本を開いてZZZ(ずずず)  


 水色のカーテン
 隙間から揺れる朝の光
 私のまぶたを刺激する
 偽善ばかりの色

 ねぇ、せんせい
 受動的に生きていたら
 いつのまにかつまらない人に
 なってしま ....
立ち止まる 私の中に
暮れていく 背中の中に
それは広がる 
そっと広がる
枯れて枯れない樹木のように
許されないあの嘘のように
追いかけてきて
そっと広がる


見上げたのは
 ....
辿り着いた池のほとり
意思を持たない右手から
水面に投げ出された小石
水の中に溶け込んでいくよ
等間隔に水の輪が
口を大きく広げて
幾重にも時の許す限り
連なっては消えていくよ
なんと ....
歳時記に君の名前を書き込んで松尾芭蕉を越えるのも恋 カリントウむしゃむしゃしながら寝入る脳内サンバカーニバル            猫だけを置いて
           家人が出かけてしまうと
           猫は人になると飼い主は言う

電話が鳴る
猫は眠っている

電話が鳴っている
 ....
魂の底湖碧く流星の涙   朝がきた
  薄ぐらいもやの向こうに
  金色の光が輪をかけている
  あなたが いつか その手のひらに
  汲んできた水は だいぶ前に
  何処かでこぼれてしまったけれど
  ....
駒沢優希さんのおすすめリスト(88)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
腐食- そらの珊 ...自由詩16*14-1-27
詩人の庭・松田幸雄- 由木名緒 ...自由詩6*14-1-15
さえざえと- そらの珊 ...自由詩1614-1-15
ヘソクリをパイナップルの内側に- 北大路京 ...俳句314-1-15
サラリーマンのコスプレして会社に行っている- 北大路京 ...自由詩1914-1-15
誰もいない海に雨が降る- 北大路京 ...自由詩1014-1-14
ニテ- ウィメン ...自由詩114-1-14
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない- ichirou自由詩19+*14-1-13
陽気さ- はるな自由詩914-1-13
リビドーの溢れたる街冬北斗- 北大路京 ...俳句214-1-13
からっ風綾波レイのハイヒール- 北大路京 ...俳句114-1-12
いつまでも閉店セール続いている- 北大路京 ...自由詩214-1-5
つたへ- 織部桐二 ...短歌114-1-5
- 未有花自由詩23*14-1-3
ニューイヤールーム- 末下りょ ...自由詩214-1-3
凧の無い空- 番田 自由詩314-1-3
夜思- 織部桐二 ...短歌114-1-2
至楽- 織部桐二 ...自由詩214-1-2
十一月のノートから1_(十首)- もっぷ短歌213-12-25
自転車の冬至の坂をくだりけり- 北大路京 ...俳句5*13-12-24
アネモネ- もっぷ自由詩713-12-22
眠れない夜の睡魔の召喚に英語の本を開いてZZZ(ずずず)- 北大路京 ...短歌613-12-22
朝食- 自転車に ...自由詩413-12-21
侵食する、それ- 自由詩10*13-12-21
波紋- 寒雪自由詩113-12-21
歳時記に君の名前を書き込んで松尾芭蕉を越えるのも恋- 北大路京 ...短歌313-12-21
カリントウむしゃむしゃしながら寝入る脳内サンバカーニバル- 北大路京 ...自由詩413-12-21
猫と電話- イナエ自由詩20*13-12-21
Psyche- 織部桐二 ...俳句213-12-20
むかしの歌- 草野春心自由詩913-12-20

Home 次へ
1 2 3