飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす

無限に連なる
モノクロの山嶺

それは眼球から見える世界

耳で見える世界は
ただただ
 青い砂漠


機内の ....
飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
         涙
         神よ
        どうか
        許し給え
       この罪深き
        木偶人形
         ....
尾鰭も背鰭もない者だから
スクラップブックから拾ってきました

この気怠さの海を泳ぐ
艶めかしい夏の生き物たちを横目に

白い爪痕も心地よい
日焼けした空をまる齧りにします

スイカ ....
晴れた空なので
青いTシャツを干した。
隣には鳥がやってきて
聞いたことない声で笑った。
通りかかった音楽家は
交響曲を完成させた。
僕はお礼を言われた。
翌日青いシャツを着て歩いている ....
争いはなくならない
ラブ・イズ・デッド
ぼくたちはやりきれない
悲しくてやりきれない
第三の視点を持とう
悲しくてしかたないから
第三極に憧れよう
知らない世界が待っている
何だって新 ....
何度、心から良い人になろうとしたか
ちゃんと話を聞こうとしたか解らないのに
カスだからかな スカスカに ぬけてしまう

重い漬物石のような思い おなさいころからの
もっとも親しい人たちから  ....
夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた

オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
 ....
誰も
教えてくれないのなら
美しくなるしか道はない

不要と必要との分別方法を
自分独りで身につけて

圧倒的な過酷さで
美しくなるしか道はない

その内側を
誰もが ....
高齢者マークとは失礼な

クローバーが外来種だとしても
要注意外来生物と人は呼ばない

乙女の多くが口をふさがれ
足に枷を掛けられていた時代
定型からはみ出した四つ葉は
王子に見初めら ....
やがて夕闇は
音もなく
グラスの底に流れこみ
溢れ
私の手首をつたい肘から
滴り落ちて
螺旋階段の手摺りを濡らし
滑り落ち
白い
石畳を徐々に浸食しながら坂道をゆっくりと
流れ
 ....
言葉を持たない
ほどけゆくはなびらに顔を寄せる
月曜日のこんにちはが
金曜にはさようならになって
まだ夏は来ないというのに
固い棘に触れた
わたしの指先に
染みのような血だけを残して
 ....
義姉の手を握った
痛くない程度に強く
妻以外の女性の手を握ったのはいつ以来か
兄と義姉が結婚したとき
わたしは高校生だった
男二人兄弟だったから
「{ルビ義姉=ねえ}さん」と呼ぶのも恥ずか ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
月光に色彩を失った体温がナイフを研ぐ
知恵は分裂と融合を繰り返し
情欲に肥大した心が沸騰している
突出した眼が揺れて
生じた眉間の隙間にナイフが潜り込み
矛盾にゆれる知性を切り裂いていく
 ....
ずっと暗い中生きてきたからこその
解放された気分はどうですか
光はさぞかし眩しいでしょう
誰かの体温に触れれば離れられない
健やかに息のできるこの世界

でも、でも

 ....
私の歴史は放射状である

蜘蛛の巣を銀色のフォークで
巻き取るようにして辿っていけば良かろう
あの人は上から目線で
人を評価してくるからいや
己の傲慢に気づいてほしいわ
と言っているあなたの
傲慢な自意識
私は関西人だけど
納豆が大好きです!
けれど頑固な関西人の旦那は
決して納豆を口にしない

蛸を食べる日本人を見る
欧米人の眼
豚を食べる民族を見る
イスラム教徒の眼

彼にとって ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ

人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら

わたしに見え ....
小籠りくすぐりあっているのが
お仕事に影響するのは、はた迷惑ですね

「嫁の躾しろよ」という話になる



小籠りくすぐりあっているのが
生活を後ろ楯るのはいいですね

仕事は進む ....
今まで観た映画で一番印象的だった作品は?
そう問われたら、私は即座にフランス映画の『天使』と答えます。
この映画を観たのは、たぶん三十年以上も昔だと思いますが、当時、吉祥寺に五十人劇場という小さな ....
 
メガネをはずそう

まわりがかすむよう

少しは自分が見えるかもしれない


 
頭のわるい男がいる
それはあいつ
あいつの頭はわる過ぎる
頭わるいまま突き進む
頭わるい自覚がないのがこまる
自分じゃいいとさえ思っているのが
ホントに困る

頭わるい男が突っ走る
 ....
風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図

やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
 ....
歪んでいるこの音が心地よい

衰えた左手の指が
強く弦を押さえられなくなっていても
コードが濁っていても
GAINを上げれば
心地よい歪んだ音が出る
フレットと弦がカスれてビビっても ....
望み通り、雨は降りはじめ
びしょびしょの街で

ふたりは渇いて座っていた
気持は
どこかの窓辺にはりつけたまま

ふとった猫が
鳥に
見下ろされている
クナリさんのおすすめリスト(432)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青い砂漠- 凍月自由詩8*14-7-20
花火- そらの珊 ...自由詩20*14-7-20
一滴の予告- 凍月自由詩4*14-7-19
夏の幽霊- ただのみ ...自由詩21*14-7-19
ミュージック- やまうち ...自由詩314-7-19
第三世界へようこそ!- ゴースト ...自由詩8*14-7-19
漬物石を放り投げた小さな手- るるりら自由詩13*14-7-19
ブランコの調律- 凍月自由詩15*14-7-18
流麗- 千波 一 ...自由詩614-7-18
四つ葉のクローバー- イナエ自由詩6*14-7-18
夕闇- Lucy自由詩1314-7-18
おもかげ- そらの珊 ...自由詩13*14-7-18
義姉- ただのみ ...自由詩17*14-7-16
滑走路- Lucy自由詩14*14-7-16
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
寒い夏の情景- イナエ自由詩11*14-7-12
明暗- 瑞海自由詩4*14-7-12
何らかの巻頭詩- smymronin自由詩314-7-11
傲慢な人々- Lucy自由詩10*14-7-10
【_納豆_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-7-10
やさしいプロペラ- そらの珊 ...自由詩28*14-7-10
みはるかす- 鵜飼千代 ...自由詩12*14-7-9
散文_【_印象的なモノクロームの世界_】- 泡沫恋歌散文(批評 ...6*14-7-7
メガネをはずそう- 殿上 童自由詩22*14-7-6
頭わるい男- Lucy自由詩16+*14-7-4
セイレーンの歌- 未有花自由詩17*14-7-3
ひとつの殻の中で崩壊して往く- ただのみ ...自由詩23+*14-6-29
心地よい歪み- ichirou自由詩7*14-6-28
びしょびしょの街- はるな自由詩214-6-28

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