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透明なビニール傘が

人の間をいったりきたりしている

ときおりの悲しみや

優しさのように
れんぎょう
れんぎょう
れんぎょう

と三回呟いたら

小さく黄色い翼がはえた

小さすぎて
私の身体は浮かないが

こころは先に
あなたのもとへと行けるようだ
鳥の羽根が

片方だけ大きくなって墜落

もつれながら

羽根はまだ互いを罵りあっている

足だけがあがいたが

もはや空には戻れなかった
歩いては

遠くには行けない

この足だけで歩いては

毎日 移動している道の

およそ 半分までしか行けない

けれど

とけた雪を踏み崩しながら

足だけを動かし
 ....
まず、膝を使わないこと

都のお姫様になったように

地を這うように摺り足で進むこと

けれど、決して出すぎずに

つまさきに少し力を込めながら

出る杭が打たれないようにすること ....
クナリさんのフユナさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
梅雨- フユナ自由詩7*14-6-13
連翹忌- フユナ自由詩17*14-4-14
墜落- フユナ自由詩5*14-3-4
遠くには行けない- フユナ自由詩7*14-2-27
雪道の歩き方- フユナ自由詩9*14-2-7

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