すべてのおすすめ
それは

決して重い訳では無いが
無視できる軽さではないくらい
時計の針みたいに
三片の金属は回る
手のひらに乗るこれが、僕の心だ


「どうしようもなく君が好き」
と ....
       カ ン カァン カ ン カァン……



   カ ン
     カァン
        カ ン

  絶対に

絶対に電車は通らない

      ....
乾いている


鼓膜に打ち寄せる波に温度はあるのか
でも 飲み込んだ言葉はひび割れていた
靴音から調律までが一番好きだ
酔っていれば君を見つめていても
秘密のまま 鍵は手の中 ....
僕は何を怖がって
視線を落とし街を歩くの?
向こう岸へ
向こう岸へ
そんな所に君はいないから

僕は一体何に怯えて
光ある方へ流れるの?
知らない世界が見たいだけ
知らない景 ....
青空が燃えている
遥か天空が
ガスバーナーの火みたいに
青は温度が高い証
僕達は炎に向かって落ちないように
重力にしがみついている
僕らが時々
眩しさを堪えて空を見上げるのは
あの ....
宇宙が透けて見える
透明な空を切り出して
ワイングラスに

緑と青と紫の間を
彷徨う涙の海をボトルに詰めて
111年

封を開け
グラスに注いだ

未来の記憶から
冬山 ....
どうしようもない気持ちだけを抱え
90円を握り締め
僕は今、電話ボックスに
電話をかけた事のある人なんて
僕にはいないけど
今時誰も使わない電話ボックス
重いドアを開け
暑苦しい ....
人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ

君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く

君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
黄昏のような明け方、夜の今際
悲しみに暮れる夕焼けの如き早朝は
空の青と昇る陽の赤が
混ざり合い織り成す紫
また明日、と言って君に背を向けた
その明日が今日だ
染まる雲の柔らか ....
まだ足りない

融け出しそうなアスファルトに
全てを投げ出した缶コーヒー
プルトップ付近から流れ出す
真っ黒な涙
この世の暗い暗い所を
かき集めて固めて挽いて
それでも足りない ....
飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす

無限に連なる
モノクロの山嶺

それは眼球から見える世界

耳で見える世界は
ただただ
 青い砂漠


機内の ....
昨夜ブランコを聴いた公園に
再び立ち寄ったら
子供たちの笑い声がした

見ると
遊具も砂場もない
公園の中心で
小学生くらいの子が三人
はしゃいでた

青っぽい砂の地面 ....
捻れ踊れよ怨念の煙
朽ちよ滅びよ千年の嘘

我白き骨を
カタラクタの底に添え
我が黒き心臓を
ゲヘナエに捧ぐ

其は犠牲
地の中枢で融けうねる
鋼鉄の奔流に

落とされ ....
いつか空が墜ちる時
地球が融けたようなこの地上で
僕は誰に祈るのだろう

空が迫り来る
黒い黒い裂け目が増える
不自然な黒がウイルスか何かのように巣喰う

空は海の青を映してい ....
君の瞳から雫が
水滴の音だけが轟く、洞窟の
石筍を生むような澄んだ雫が
空間を裂くように
時を貫くように落ちた
一部は落ちる間に水蒸気となり
一部は冷たい大地に染み渡った

今 ....
由木名緒美さんの凍月さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハ長調を奏でる波長- 凍月自由詩4*15-12-4
遮断機の内側- 凍月自由詩5*15-10-27
観想- 凍月自由詩9*15-10-22
夜の街_僕を消して- 凍月自由詩6*15-9-25
青空が燃えている- 凍月自由詩12*15-7-26
硝子氷- 凍月自由詩5*14-10-11
電話ボックスから- 凍月自由詩9*14-9-3
こころのコップ- 凍月自由詩17*14-8-10
vibgyor七重奏- 凍月自由詩12*14-8-1
握り潰された缶コーヒー- 凍月自由詩6*14-7-24
青い砂漠- 凍月自由詩8*14-7-20
4秒でいち- 凍月自由詩5*14-7-19
犠牲- 凍月自由詩1*14-7-15
柔らかい杞憂- 凍月自由詩3*14-7-8
凍傷- 凍月自由詩3*14-6-30

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する