深い眠りに就く前にお前の笑顔をもう一度見たい。
 お前の笑顔は私と子供とを優しくさせる。
 たった一度の夜に訪れる魔法の力。
 さあ、私らに笑顔を見せておくれ。

 お前は病床で安らか ....
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は空を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い頃を思い出す
 ....
趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが

くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです

まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
 ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で

不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち

海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
揺らぐ逃げ水に夏が透きとおる
容赦のない日射しに
深く被った帽子を右手で押さえる
アスファルトが反射した熱
吸い込んで汗ばんだシャツ
歩くたびすり減る靴底に
地面との摩擦熱を感 ....
金木犀の花を瓶に入れ ホワイトリカーを注ぐ
ひと月ほどして 香りも色も酒に移った頃
金木犀の花を引き上げる

その酒は 甘い香りをたぎらせ 口に含むとふくよかな広がりを持つものの まだ ....
その岸辺へとおりてゆくがいい
そこには優美な灰色の小舟と
一人の天使とが待つだろう

天使に導かれるまま
小舟に乗るがいい
舟底の{ルビ褥=しとね}に横たわるがいい
天使の接吻が
双つ ....
あなたはいちども
わたしを愛さなかったけど
あの
朝とも夜ともつかない暗がりに
わたしともあなたともつかなくなったどろどろに
手を抜いたこともなかった

かわいそうに
いつまでも
 ....
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
「棘」


その物言いに棘を感じたとき

あなたの心は平穏でいられますか



「平穏」


あなたの心の平穏をかき乱すもの

それは

あなたの内(なか)に在 ....
やがて水が
熱を帯び
傷んだ管のひびわれは
取り返しようもなく波打って
かつて海であった記憶をたぐる

かなしみはコンクリートをふちどって
どれだけ抱いても減らない全てに
途方にく ....
何時もあんたは遠くを見てた
あたいなんか
目に入らなかったんだよね
どうしてもあんただけは
振り向いてくれない
そんな事に気付かない
あたいがバカだったよ

どうしてあんたなんか
 ....
       そのとき、
       とおくがみたいと
       そうおもった

       朝と夜のはざまで
       そのひとは背中を向けていた
       けむ ....
君のために生きるから君のためには死ねない そうですね、
青に白を混ぜても
水色にならないのが現代詩ですから
かと言って
テニスコートでサッカーをやるのが
現代詩というわけでもない
だからわたしは
現代詩の闇について
そこに吹く ....
最近やけにカタカナが多くないか
訳せない言葉なら致し方はないが

政権公約がマニフェストになり
尊敬という美しい言葉を
リスペクトと言う

祖国とは国語だと喝破したのはシオランだが
カ ....
曲線がマーブルに沿って腕を放り投げるように
湾を描く 描く

何色をもカウントし訓え 重ね叶える 想いの色才の芽生え 生き
生まれながらの 棘のない 美しい美しい 香りに伝う

光を身ごも ....
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます

ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い

擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ

他人 ....
もうしんどいんです
いろんなことがです

毎朝起きる度に今日もまたかと
ニンゲン遣るのかと気が滅入るんです

別に仕事に不満がある訣でもないんです
人間関係で悩んでいる訣でもないんで ....
きれいごとばかり言ってられない
ときには口さがない人のことを思ってしまう
ああ、きっとと思い詰めたりもして
肩が凝ってお薬や湿布ではどうしようもなくなる

火の無いところにも煙は立つことをみ ....
BGMと馴染む空気を吸い込み 悲観を吐き出し
ひたむきに今と会話しながら 前向きに死に向かい

 残りの人生を諭す全ての偶然を正の字に丁寧に著してゆく

だって とりあえず 確かに きっと  ....
心まで渇いていたから
冷たい飲み物をたくさん飲んだ

きりきり痛むのは
カラダの真ん中あたり
たしかあなたがいたはずの

芯まで冷えて
まだ早いことを知った
夏日の今日
ミツバチ消えた

花粉が

花粉が

行き場を失った


世界から

緑がなくなる

宇宙から

命がなくなる


ミツバチ消えた

花粉が

花粉が

 ....
なにもないから
窒息する
なにかがつまっているから
息苦しい

部屋のなかの空を
見上げている

満天の
星空だ
足りないものはない

全てが揃っている

あなたは希望の光を纏っている

あなたは光り輝いている

無条件の愛そのもの
赤信号が、青になる{ルビ瞬間=とき} 
気づいたら右足はアクセルを、踏み 
車は、動き出していた 

まっさらな明日へ至る 
まっすぐな道を走る時 
ハンドルを持つ 
私の脳は、{ルビ空 ....
私が私がって言いたくなる時
私の背中から羽がはえてくる
飛んでごらんとはえてくる

ほんとうは飛べるけど
まだその時期じゃない

うん と一呼吸すると
私はすとんと引っこんで
相変わ ....
覚えなければ 意味がない

忘れてしまえば 意味がない

始まらなければ 意味がない

終わってしまえば 意味がない

続かなければ 意味がない

諦めれてしまえば 意味がない
 ....
その場所の環境に合わせて
生まれた様々な文明

他の文明とのやりとり
良いものを選び取り入れて
発展を続けてきた

行き詰まり破壊を選んだ文明もある

今の文明がどう進化するか
愛 ....
真っ直ぐに歩けないくらい疲れているから
人間は誰かに支えて貰う

壁を乗り越えれないくらい疲れているから
人間は誰かに担いで貰う

真っ暗で何も見えないくらい疲れているから
人間は誰かに ....
ムウさんのおすすめリスト(66)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一日の祈り- ヒヤシン ...自由詩9*17-8-14
真夏の匂い- 忍野水香自由詩717-8-11
趣味で生きているんです- 梅昆布茶自由詩2317-8-9
波打ち際で泣く- かんな自由詩11*17-8-9
逃げ水、打ち水、この夏、- かんな自由詩2*17-7-28
桂花醬- 鵜飼千代 ...自由詩27*16-12-31
眠りの天使- 塔野夏子自由詩7+*15-1-15
まほう- はるな自由詩414-2-20
本当のこと- Lucy自由詩21*14-2-15
平穏- hiroto22自由詩5*13-11-27
やがて水が- はるな自由詩313-11-26
想い雨- 龍九音自由詩2*13-11-26
とおくへ- 石田とわ自由詩11*13-11-25
君のために生きるから君のためには死ねない- 北大路京 ...自由詩1813-9-10
強い風の歌を聴け- 左屋百色自由詩14*13-9-9
カタカナ言葉- HAL自由詩1+*13-7-5
色彩を描く- 朝焼彩茜 ...自由詩613-7-3
ちっこい幸福論- HAL自由詩13*13-6-21
ニンゲン辞めて好いですか- HAL自由詩6+*13-6-17
血の花の咲くとき- もっぷ自由詩313-6-7
ここにいるS- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-6-7
わすれていないこと- 朧月自由詩413-6-6
ミツバチ消えた- 吉岡ペペ ...自由詩213-6-4
夜空- 佐藤伊織自由詩313-6-4
- 夏川ゆう自由詩213-6-4
空_- 服部 剛自由詩613-5-23
羽のかたちの影- 朧月自由詩613-5-19
意味がない- owl自由詩113-5-19
文明- 夏川ゆう自由詩313-5-18
他力本願- owl自由詩313-5-13

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