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フカフカ暖かい道草
水の流れる音
フカブカ深呼吸をすれば
私は広がる大きくなる
プカプカ浮いて
丸い天体のような感覚
ブカブカの長靴を履いたような

スポスポ抜ける音
シュポシュポ弾 ....
窓をあけると風が気持ちいい

晴れてはいないけれど清々しい

鮮やかなコンクリートには

空の模様が映しだされている

どこからか子供の声

くるくる舞っている

駆けだしてい ....
偶然ばったり

柔らかな心がぐにゅり

私とあなたがひとつにぐにゅり

目と目が合い笑みがこぼれて

また心はふたつに弾けて跳ねて

たんとんたたった

たんとんたたった

 ....
高校の学食で出ていた安上がり
めんつゆとたまねぎ
しょうがやにんにくをひとかけら
煮たせて
コロッケぐつぐつ
たまごをとじてできあがり
コロッケ丼

幸せを感じる
最後の一口まで夢中 ....
うっすら目が開く
窓の外は光で満ちている
部屋の中で春の匂いでいっぱい
蛹が孵化するように起きて
あんまり心地良いので二度寝

お昼過ぎ
町は活気で満ちている
生活の音が聴こえてくる
 ....
あっちにとっちら

こっちにとっちら

あてもないのにとっちらとっちら

お金もないのにとっちらけ

何かに期待して

誰かに出会うつまづきダイビング

ころがるこころが

 ....
ボタンがとれたシャツやズボンがある
もう何年もそのままほったらかし
衣替えの季節になると
そういえばといって結局ほったらかし

ただ今日はなんだかムズムズして
針に糸を通す
ボタンをつけ ....
軽トラが農地の空地に
放置されて顔だけになっている
車輪は地中に埋まって
後ろの荷台は錆びてもげて
かろうじて面影を残すのみ
緑の雑草や蔦が生い茂り
うす紫色の花がたくさん綺麗に咲いている ....
何のために作られてたか定かではない
もうとっくに誰も君の事なんか
忘れてしまっているよ

トーテムポールが森の中で
うんうんうんうん
あいづちあいづち

いつも何か言いたそうな顔ばかり ....
地面はまだ雪が積もったままだけれど

雪の下からは水の流れる音が聴こえてきて

清らかな春の囁きが

頭の中を流れていくようで心地良い

上を見上げれば木の枝には

春の芽がびっし ....
なべふたふたふた
円盤飛来
ゆらゆら
ちょうどよいサイズ
はまるよぱこりと
取ってから
ちいさなくしゃみが聴こえてくるよ

まだまだ寒い季節だからね
暖かくなるまでこの鍋の上で過ごし ....
駅のホーム
立ち食いそば屋で
かき揚げそばをすすりながら
おにぎりをほおばる

小学生の高学年
夏休みなどに入ると
私はひとりで新幹線に四時間ほど乗り
田舎に帰省していた
とても酔う ....
私はモノに名前などはつけない

自転車や楽器など愛すべきモノたちへ

名前をつけてはいつくしむ人たちに対して

嫌悪感ほどは抱かないがむず痒くなる

しかし私は毎日牛乳を飲むときや
 ....
頭からすっぽりと

覆面をした人たちが歩いている

何十年か前には

こんな恰好をした人たちはいなかったのに

今では当たり前になっている

街は砂で埋もれている

身体の中に ....
私は食事の後の洗いものが嫌いだけれど

洗濯は好きである

もう十年以上使っている洗濯機には

特別な愛着がある訳ではないけれど

頼りなさそうなのに音だけはでかく

ウォンウォン ....
静かな和音がこだまして

鼓膜をかすかに震わす

しかし携帯の履歴はなし

空耳のようだったかなあと

ふと

うしろをふりかえり空を見上げると

やっぱりどこかから

静 ....
途中の駅で降りてふらり

美味しい匂いがする

ラーメンずるり

からころころりと転がる

空のペットボトル

私のこころもからころころり

世界がくるり

飴玉くるむ大き ....
スタスタ豚足

いまだいまだとスタスタ逃げる

中華屋のおやじさんさようならと

列をなして街から街へ

森へ川へ山へ

スタスタ逃げる

山のカラスたち豚足たちを見つけて
 ....
久しぶりに紙飛行機を作ってみて

狭い部屋の中を飛ばして見た

ひょいっと

指先から放たれた私は

少しの間だけ時を止めて

音を吸い込み色を無くし

透き通った羽を生やして ....
私は穴ぼこだらけ

のそのそと歩きまわり

山の斜面にぼろぼろ突き出た粘土を掴んで

くにゃくにゃ捏ねて

ちぎって少しずつ穴ぼこを埋めていく

何だか安心する

舗装された山 ....
百葉箱をかぶった白衣の人が

歩いてやってきた

誰も気づかないのはなぜ

ベンチに座る私のところまで

つかつかつかとん

近づいて

そっと私の脈をとり

まだ大丈夫
 ....
いつもちゃんと閉めるのに

蛇口から落ちる水滴の音

もう一度強く閉める時もあれば

そのまま

ポタポタ落ちるのにまかせて

ぼんやり

ポタッ

ポタッと

落ちる ....
冷たい空気が流れている

口に含むと清らかな声がする

春の匂いに予感する

夏の記憶が乱反射する

秋の夕暮れが頭から沁みだす

冬の初々しさに笑顔をほころばす

時と記憶が ....
押入れの毛布にくるまり

ロールケーキのようだなと

とろけるように目を閉じ

甘い夢を見る

お菓子の家は飽きたから

寿司ネタにしてくれと叫んでいる

小学生の私

そ ....
見上げると木の葉はもう染まっている

風もずいぶんと冷たい

そうして

風で葉が落ちているのを

何も考えずに眺めていると

いつのまにか私が大切にしてきたことも

こうして ....
道の端っこに落ちていた

マグネット人形が

トラックぶおんの勢いで

わたしにひっつく

東南アジアの小さな島々

露店にぶらさがる毎日

ふとしたきっかけで

ぽろりと ....
指でなぞる雲

指先から放たれる感覚は

自由自在に空を飛ぶ鳥のよう

ひゅいと懐かしい風が吹く

雲をなぞったように眉毛をなぞり

瞼を閉じれば暖かい光が

残像を呼び起こし ....
毎日の安らぎのひととき

熱さが肝心

やかんの蓋がはねるぐらいまで待って

コーヒー大さじ二杯

砂糖大さじ一杯半

マグカップにお湯がはねるぐらいの勢いで注ぎこむ

そこへ ....
長袖ビュンビュン

半袖ぴゅんぴゅん

お洒落じゃないから同じような柄ばかりの

シャツたち

ズボンもこれからの季節はずっと

うねうねコーデュロイを色違い二本

これから寒 ....
もくもくと

香ばしい

秋刀魚の焼く匂い

くんくんと

昨日の秋刀魚は美味しかったねぇと

家族が昨日の夕飯楽しそう

もう秋だね

うんそうだね

優しい匂いが私 ....
鵜飼千代子さんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(92)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フカフカの道草- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-10
はるのこえ- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-7
ソフトテニスボールのような気持ち- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-6
B級しあわせ- 灰泥軽茶自由詩10*13-4-5
どねどね- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-4
とっちらかる- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-3
ボタンをつける- 灰泥軽茶自由詩15*13-4-2
軽トラ生い茂る- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-31
あいづち- 灰泥軽茶自由詩13*13-3-26
春の囁き- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-22
鍋蓋飛来- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-21
駅のホームと立ち食いそば屋- 灰泥軽茶自由詩18*13-3-19
牛三郎- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-15
砂の街- 灰泥軽茶自由詩13*13-3-9
ロートル洗濯機- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-7
蒼い影- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-6
途中下車- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-5
逃げる豚足- 灰泥軽茶自由詩6*13-3-3
紙飛行機- 灰泥軽茶自由詩7*13-2-20
百穴人- 灰泥軽茶自由詩7*12-12-19
百葉人- 灰泥軽茶自由詩6*12-11-25
蛇口- 灰泥軽茶自由詩4*12-11-22
地下水- 灰泥軽茶自由詩6*12-11-18
甘い毛布- 灰泥軽茶自由詩5*12-11-11
秋の飛翔- 灰泥軽茶自由詩15*12-11-9
マグネット人形- 灰泥軽茶自由詩8*12-10-20
すじ雲- 灰泥軽茶自由詩13*12-10-9
インスタントコーヒー牛乳- 灰泥軽茶自由詩10*12-9-27
ころもがえ- 灰泥軽茶自由詩9*12-9-25
もう秋だね- 灰泥軽茶自由詩6*12-9-24

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