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あの国道沿いの中華料理屋は昨年潰れて取り壊されたわけだけど
更地になった場所に雑草が生えていて「ああ、そうかぁ」とため息混じりに感心したわけだ
全くもって日常という言葉は恐ろしくて
感心ばかりし ....
やみよのしじまが
うるさくひびく
うるさくひびいくては
わたしのけはいの
たいきけんにしんにゅうする
ほしなんてみたことないという
あなたに
ほしをみせてあげたいよるが
いくつもとおり ....
兎角
私の発声には混濁が付き物だった
息を吸って吐いて
脳みその奥深くをぐるぐるとかき混ぜる作業だった
 
マスクをした状態で
咳やくしゃみをした時の
飛沫が飛ぶ様子を
特殊なカメラで ....
夏が来る
懐かしい夏が来る
一度として同じ夏はなかったのに
懐かしい夏が来る
そうなんです
夏が好きで泣きたくなる
涙を流すのは
恥ずかしいことだと
思っていた少年時
伸び放題の雑草 ....
自転車を
練習している子供
を見守る父親
をベンチで見据え酒を飲むオヤジ
を横目に通り過ぎるカップル
を素早く避ける宅配の自転車
が行き交う
駅前広場
をホームから見ている会社員

 ....
種明かしは
いくつすべきか?

欠伸のせいにした涙や
大丈夫と笑ってみせたこと

本当は

言ったそばから
嘘になる

さしあたっては
感傷を俯瞰しよう

一歩下がって
 ....
食パンくわえてダッシュして、遅刻遅刻〜、曲がり角でドーン、ぶつかったわけだけど、この曲がり角ってのが厄介でね、本当はかくれんぼしてたはずだったんだから、それがどうしたわけか、曲がり角に差し掛かったとこ .... 水深1メートルの情欲を完備した夜に、陽だまりで息絶える夢を見る 桜の若葉
小鳥の囀り
雨の日の夜風
それらのように
雄弁にはなりきれず

言葉を使い
嘘をつくもの
である私

私は
あなたがいて
はじめて
言葉を持つ

そして
私は ....
ひとおもいに
ひとしきりながした
ひとよのなみだを
ひとみにやどし
ひとりだと
ひとたまりもない
ひとのよを
ひとりの
ひととして
ひとつのしに
いきる
汚い言葉を
吐き出したくなるような
きれいばっかりの季節で
日に日に痩せていく
終わりという言葉に
最後の朝日がさした
なんでもない日が
積み重なって
今日を見せつける

倦怠が渦 ....
ひとりにつきいっこの
こわれやすくちいさな
構造物にはめこまれた
なのるなもないいのち
きみとぼくのはざまに
そびえたつこのせかい
月の裏側を探して歩く
靴底と地面の
密接な関係を考え

石ころの下の
虫たちの暮らしに
思い巡らし

息を殺して
押し入れに隠れた
かくれんぼを思い出す

暗闇を浮遊する夢
 ....
内緒話をした
聞こえるか
聞こえないか
小さな声で

感情の昂りや
精神の不安定
心臓が叫びたがっている

もう戻れないと知りながら
溢れた言葉を
拾い集めていた

きみが
 ....
ひとつひとつ
よくみるとちがう
おおきなかたまり

くっついたり
はなれたりしながら
かたまりは
おおきくなる

かぞくとか
しゃかいとか
こっかとか
せかいとか
おおきさで ....
あんな、人が死ぬって全然きれいやないねんで、じいさんの葬式でも、ばあちゃんの葬式でも、どっちでも思ったんやけど、棺の中のご遺体をじーっと見てたらな、蝋人形みたいで、魂がないと人間ってこんな薄いっちゅう .... しんとしたしずけさにつつまれていた

ときにゆれうごく
おおきくささえをうしないくずれてしまい
そうになる
かたむき
うつろい
みうしなう

いずれはまた
しんとしたしずけさに ....
平凡で退屈な夜を
ひとり歩く帰り道

少しだけ肌寒い静けさに身を隠し
誰にも内緒でタバコに火をつける

浩浩と光る電話ボックスの前で
立ち止まったわけを探す

蛾だった
現実とはと彼が切り出したので、言葉の続きを待った。
現実とは道だ。それも廃線だ。草が茂り、傍らにゴミが散乱し、どこからかガソリンの匂いがする。吐瀉物や廃棄物のシミが至る所に散らばっている。線路は錆び ....
何を思い出したのか
思い出せないでいた

小学生の頃
クラスメイトの女の子が
川で亡くなった

台風が来てたんだ
学校の近くの川で
その子は死んだ

どこで
どんな会話があって ....
冷蔵庫がたまにブーンって
洗面所の電気がブーンって
うるさいから

どういった際に症状が現れますか?
またその際はどのような対応をとりますか?
月にどのくらいの頻度で病院に通っていますか? ....
また怒られてしまった
しかし、忘れてしまおう
いや、忘れられるものか

悟りを開かないと出世できんのだ
出世できんと生活出来ねぇんだわ

ぼくはさんざん血を吐いておりまする
でも、解脱 ....
主治医に休むようにと言われてね



主治医に休むようにと言われてね、まだ頑張らないとって思ったけど、主治医に休むようにと言われてね、まだできてないって思ったけど、主治医に休むようにと言われて ....
鵜飼千代子さんの入間しゅかさんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
跡地- 入間しゅ ...自由詩223-9-24
やみよのしじまが- 入間しゅ ...自由詩622-10-30
混濁- 入間しゅ ...自由詩221-7-9
夏が来る- 入間しゅ ...自由詩221-5-11
いま- 入間しゅ ...自由詩921-4-25
エブリデイ- 入間しゅ ...自由詩321-4-22
運命- 入間しゅ ...自由詩121-4-21
流れ星- 入間しゅ ...自由詩221-4-6
嘘つき- 入間しゅ ...自由詩421-4-5
ひとつ- 入間しゅ ...自由詩321-4-3
三月三十一日- 入間しゅ ...自由詩421-3-31
世界- 入間しゅ ...自由詩721-3-29
- 入間しゅ ...自由詩521-3-28
本音と建前- 入間しゅ ...自由詩321-3-27
群れ- 入間しゅ ...自由詩321-3-27
死んでないもん- 入間しゅ ...自由詩321-3-25
しん- 入間しゅ ...自由詩421-3-10
誘蛾灯- 入間しゅ ...自由詩121-3-8
廃線- 入間しゅ ...自由詩321-3-6
思い出- 入間しゅ ...自由詩321-3-4
かわいそうだね- 入間しゅ ...自由詩221-3-1
出世したい来世- 入間しゅ ...自由詩1021-2-23
主治医に休むようにと言われてね、- 入間しゅ ...自由詩521-2-22

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