睫毛が燃える

目の前で煌々と

美しい光景だ

眼球の溶ける痛みと引き換えに

美しい光景だ
 
「敵を捜せ」

有るが儘を主張するために
 
命は螺旋

星は輪を描いて

私は

ゆっくりと分裂の限界に近付いてゆく
 
乾き始めた体が
 
今 欲するのは
貴女と云う名の海
 
ただ 名も無い
いまの“わたし”では
 
ただ 同じと
海鳥が鳴いた
 
風に靡く黄金色の原の影

命のバトンが渡されてゆく

円環が不満で逃げ出す者も確かにいるが

伸びた影が同化するまで私は此処に立っていたいと願い続ける

そして

引き継いで何かが ....
大きく翼を広げた烏は
雨を切り裂いて飛んでいった

困難や苦難の先に在る(オマケの)幸福を得るために違いないんだ

与えられた意欲への呼び水を無駄にはするな

そう言い残して

大き ....
まだ模倣に過ぎない創作や生活や感受は

自らを海や空や嵐にするための呼び水だ
 
感情の交差点に信号が点る

読み解くのが苦手だと諦めるヤツが渋滞を生む

苦手意識か我儘か

他人に回答権利を与えるくらいなら
少しくらい痛い目を見る方を選ぶ
 
貴女に教育された愛し方で

他の誰かを愛す

空っぽな私の本意など

貴女に教育された愛の前では

意味を為さないのだと思い知るばかりだ
 
現実を見ると怖くなるが

それでも羽をばたつかせ浮力を得るんだ

純然たる生き死にへの矛盾は

最後に答えの一部に成ると信じて
 
忙しそうな街を
60年代のジャズを聴きながら人波に乗る

風の無い街に人は似合わない

行き交いが生む風で人は活きる

その中で私達は生きている

風は吹いているか?

その中で ....
寒さの増す10月

在り来たりな姿勢でベンチに座り私を待つ

白い息を指の隙間から漏らしながら

在り来たりな姿勢でベンチに座り私を待つ

寒さの増す10月
 
兄が彼女を連れてくる

姉が彼氏を連れてくる

私はカーテンの閉めきられた部屋に追いやられる


急になんの話だって顔をしないで

私は嘘吐きだ
それを前提に聞いてほしい


 ....
貴方は頭を撫でるのが下手な人

それでもいいの

不器用な貴方の手で

ぎこちない貴方の手で
 
何時も通りの喧騒と猥雑の中で

デスメタルを聴きながら自分なりのラブストーリーを綴る

小さな手帳を覗き込む君には聞こえない音量を保ちつつ

何時も通りの喧騒と猥雑の中で

デスメタル ....
貴方の運命に在るだろうか

私の名前は

最後のスタッフロールに在るだろうか
 
鈴の音響く秋の入口
変わり始めた色に憧れを抱く

“誰一人気付かないのなら”

そう嘆いて聞こえたのは夏に吹きそびれた風か

長く白い日々はまだ
遠くで私を待っている
 
キスをせがんだ乾いた唇に

熱は伝う 憚る暇もなく

堪えていた(つもりのない)モノが零れ溢れ

堪えられないくらい“私”に気が付く
 
私にとって秋とは

頑なに厳しい父ではない

寛大な母ではない

余命宣告をされた母方の祖父である

モルヒネに朦朧としながら必死に生を説き続けた母方の祖父なのである

それを今  ....
本当に好きだったんだって

手をつないで歩く

後ろ姿を見て思った
 
言葉でなく物でなく
金の有無に関わらず
愛撫でなく交わりでもない

絶えてしまう前提を排し受け伝える試みか?

可視化された愛に
気付けたらの話し

可視化された愛が
存在るならの ....
愛の可視化?

そんなもののために君を抱いたんじゃない
 
同じ海 同じ空
同じ愛 違う人

流れに逆らう様には待てはしない

完璧な空間 完璧な時間

流れに逆らう様には待てはしない

同じ距離 同じ質量
同じ愛 違う人
 ....
それはきっと些細な事で

幾重にも続く過程の先に
変わらない未来だけがまざまざと在り続けるだけ

変化が在ったと云う妄想だけの私は耐えきれずに崩れる

それはきっと些細な事で

幾重 ....
言葉から心根を理解出来ているとはかぎらない

君はまるでオウム

チャーチルのと同じ様に長生きするんだろうな
 
何時もと違う電車の中
開かない扉にもたれ空想の中

明日の事 もう どうでもよくなって

何時もと違う電車の中
知らない景色にもたれ空想の中

昨日の事 もう どうしようもなくなって
 ....
今日の気分に合った曲を

散らかった車内に満たすんだ

携帯の着信が聞こえないほど音量を上げて

廃れた街を走り抜けて

思い出の無い道を進む

「未来は変わってゆく」

スピ ....
優しい君はきっと言う
「貶める事なんてないよ」

僕は知ってる
そんな君に甘えてる

有るんだよ
そうする理由も
そうする意味も

繋ぎ止めていたい
惨めなやり方でも

優し ....
理由もなく泣いたんだ

夕暮れの頃

蹲る背中を撫でる雲影は

声を消してはくれないくせに

そっと優しく抱いてくるから

泣いて良いかと聞いたんだ

雲は答えてくれないが
 ....
薄れは 日々速さヲ増し
 
浮かブ言葉も崩れて逝って
 
思イ出ハ 欠片を残さずに

過去ハ ただ黒い壁の様デ
 
全テヲ選ばず飲み込ンでユく
 
「君ヘノ思いハ消えナイで」
 ....
徘徊メガネ(130)
タイトル カテゴリ Point 日付
何も犠牲にしない私には自由詩511/10/28 22:27
諸悪の根源自由詩111/10/26 18:14
目を閉じて見える波紋のリフレイン自由詩211/10/22 17:31
渇望の抑止自由詩411/10/6 17:21
新米を喰らう季節に自由詩111/10/5 18:28
窘め自由詩2+11/10/5 18:19
一時の躁か継続意思か自由詩111/10/4 18:28
行路自由詩211/10/4 18:16
教育自由詩111/10/4 16:04
願望から始める自由詩211/10/3 16:53
風は吹いているか自由詩311/10/3 16:14
ラブストーリー自由詩011/10/3 16:00
狼少年自由詩311/10/1 17:31
恋人は末っ子自由詩311/9/30 20:55
デスメタルを聴きながら自由詩211/9/29 17:58
「片隅にでも」と祈るばかりの日々自由詩411/9/28 18:53
響秋自由詩011/9/28 18:49
乾いた唇自由詩111/9/19 13:05
枯れるまで生きるから自由詩311/9/15 16:00
今更素直になる自分を疎む19時26分の私自由詩311/9/12 19:29
愛の可視化自由詩111/9/12 19:07
矛盾自由詩211/9/11 19:03
等号自由詩211/9/11 19:00
ミルフィーユ自由詩211/8/31 18:52
理解力自由詩111/8/30 18:24
逃走未遂自由詩211/8/28 16:29
迷走自由詩011/8/28 16:09
支配欲自由詩111/8/28 12:56
抱擁自由詩211/8/26 23:22
劣化速度自由詩3+11/8/20 22:28

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