キスは天から落ちてくる
私は背が低いから

ふたりきりのエレベーターで 不意に

人気のない路地で こつんと

唇に当たる 金平糖

あなたはあたりを見回して
さっと唇で雨を降らす ....
好きとか愛しているとかまるで口にしないけれど
心がぽかっとしているときはそっと手を取ってくれる

かわいいねとかきれいだねとかまるでほめてくれないけれど
うれしいときはかけよってきてなぜか一緒 ....


蓋をした心のすぐそば、吹き溜まる感情の渦が
縄張りを広げている。

やがて渦が傷を付けて、
肉腫となり生み出される
ふたつめの心。

夕方五時のサイレン
あの角を曲がると ....
小学校、教室の入り口には折り紙のリースが飾られ
お楽しみ会など開かれるクリスマス

君はサンタは来ないと言っていた。

うんとうーんと小さいときはどうだったのだろう
小さなお友達の「サンタ ....
濁ったカンジョー かぶせてチャーイ
小鍋でふつふつ 煮出すチャーイ
しみでるチャイは 濃いチャイろ

チャイで舌火傷 アチャチャチャ チャーイ
お鍋はホーロー ほろほろほろう
うつろな土器 ....
全ての音を呑み込んで
数多の感情を閉じ込めて
滝のようにどうどうと
流れを作り
足下をさらってゆく



声がどこからか聴こえ
空耳と捉える感情は冷たく
誰かの唄は
届かない漆 ....
I love you

烏の濡れ羽色の夜空に朔旦の月
見つめればピエロの薄い口元が新月の顔面に幻と浮かびあがる
吹けば 飛ぶよな 眉月のよな

収穫後の雪降りしきる田圃には濡れたエボニーの ....
12月の日本列島に、台風より大きな低気圧が上陸した。
「かつてない規模の雪雲が流れ込み、
 猛吹雪、記録的な大雪のおそれがありますのでご注意ください」
落ちてきそうな厚い雲を透かして私のあやふや ....
とよよん(38)
タイトル カテゴリ Point 日付
スキのアメ自由詩1*15/1/3 22:08
射手座のひと自由詩2*14/12/30 5:38
心の蓋トリオ自由詩2*14/12/29 21:59
サンタは来ない自由詩2*14/12/25 22:13
チャイ☆ラップ自由詩3*14/12/23 8:16
雨音自由詩4*14/12/22 16:58
Sail to the moon and back自由詩3*14/12/21 19:54
雪月華自由詩1*14/12/21 18:04

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