恋をした
夏がようやく
過ぎ去って
少し冷え込む
秋の日々
「これでいいさ」と
言い聞かせ
「でも本当は」
言うまいと
「過ぎたことだ」と
目を閉じる
そんな私は
一人きり
 ....
寄花貌

独吟坐覚雨声微
半睡詩魂散亦飛
夢裏相逢何鬱鬱
以詩顔色作薔薇


花貌に寄す

独吟 坐(そぞ)ろに雨声の微かなるを覚ゆ
半睡 詩魂 散りてはまた飛ぶ
夢裏 相逢へ ....
夜に投げたる我が声は
君に届くと思はれず
夜に唄ひし我が声は
夜に砕けて散るがよし

朱夏の恋路の急坂を
上り下りも覚え得ず
ただひたぶるに足掻きをり
ただ愚かにも足掻きをり

君 ....
春は名のみのきさらぎの
未だ温まぬせせらぎの
橋のたもとの裸木の
わづかに赤き冬芽かな

春は春とてきさらぎの
未だ冷たき春の風
襟立て歩く川筋に
ちらほら青く下萌ゆる

我の窓辺 ....
灰色のブラウスの下濃紺か黒のブラなる店員のはっきりしたる目鼻立ちかな

                                長歌
{引用=初冬}
桜の葉 すでに
落ちて 紅に
一枚 拾うか
拾うまいか



{引用=実はこちらが第一作目}
夜が眠れない
耳は音ばかり
追って また戻る
くるま くるま

 ....
桜狩せむとて山路歩みゆき花と思へば若葉の山よ山の若葉よ

社には仏ゐますと聞きたれどただ漂へる香りは花よ花の香りよ

里離る山の井の辺に桜花たれ知らずとも見給ふ仏ほとけ御覧ず
かいてみる そんなきぶんで
きがるにさ ざつだんするよ
いみもなく かねも名もない
せいかつに あきれたひびが
ひびわれて きらきらわれて
とびちって ときにはらじお
ききながら でんきを ....
かたうたの対のかたうた何処にありや
  かたうたよかたうたであれ対を求めよ


春萌し君に見せむと文書きやりつ
  文書きて君に送らむ手立てなけれど


うたかたのかたうた逢はで宵を過 ....
春浅き野に花あればいざいでゆかむ

珈琲の苦さを我に甘さを君に

よる波に通ひ路あらず夢にもあらず

きさらぎの朝なほ暗く星すでに夏
きみに近づける馬鹿な夢を見る
ペンで玩ぶサンパチロク
海よりも深く
山よりも青く
ブックマークにも
恋の名残り
Tonight I hold the high moon
With a song on which should be
Someone fill the sky ....
弄月無詩友
憂人惜暗香
秋宵如百歳
秋韻更千霜
月下詩情絶
星移大志荒
何時生一句
遮莫但醒狂


月を弄(もてあそ)べど詩友なし
憂人 暗香を惜しむ
秋宵 百歳の如し
秋韻 ....
あなどは急いで
げにあきらめず
それからゆっくり
 来ています

初めて見ます
必要性は
確実OK
うまく行く
憂淫雨

独酔憂淫雨
雨中幽鳥吟
詩魂何処有
寂寂石榴陰


淫雨を憂ふ

独酔 淫雨を憂ふ
雨中 幽鳥吟ず
詩魂 何処にか有る
寂寂 石榴の陰


長雨を嘆く

 ....
恋になる
前に終わった
恋心
うだる暑さの
夏の午後
「そんなもんさ」と
言い聞かせ
「ああ、それでも」と
後悔し
「もし言えたら」と
思い馳せ
言えぬ思いが
癒えぬまま
と ....
朧月何時有
悄然想故園
人生無別涙
情愛是虚言


朧月 何れの時よりか有る
悄然 故園を想はしむ
人生 別涙無くんば
情愛 是れ虚言


あのおぼろ月は、いつからあそこに?
 ....
伝統定型各種
タイトル 投稿者 Point 日付
【長歌】はじまりの秋AKINON...108/3/12 1:07
漢詩 寄花貌[group]三州生桑3+08/3/4 20:51
今様習作 朱夏の恋佐々宝砂508/2/7 3:10
今様習作 きさらぎの708/2/7 2:42
影 六A-293*07/10/27 23:55
なんちゃって琉歌(2007年上半期版)吉岡孝次3*07/7/8 9:01
仏足石歌習作 やまざくら[group]佐々宝砂5*07/3/23 13:37
ちょうかとか じょーかーだとか わからないけど[group]木棚環樹207/3/22 23:10
旋頭歌習作 うたのきざし佐々宝砂5*07/2/15 3:00
片歌習作6*07/2/10 23:35
なんちゃって琉歌2吉岡孝次206/12/6 20:18
なんちゃって琉歌206/12/4 22:07
Moonlight on the range遊羽0*06/12/3 22:08
秋宵思[group]三州生桑306/11/2 18:29
DODOITSU言語破壊機械006/10/28 1:20
憂淫雨[group]三州生桑306/7/24 18:22
【長歌】とある夏の日AKINON...106/6/11 17:37
春宵別涙[group]三州生桑506/3/7 18:37

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