そこにある概念は
紙に書かれた記号
脳に刷り込まれた手続きの
言葉 という不自由なやり方で
びょうびょうと吹く存在の風に
顔を向けて立ち尽くす時
始まりから また始まりに帰り
終わるはず ....
月が消え また違う月が現われ
星が消え また違う星が現われ
誰も元の世界を憶えていない
世界は終わって
知らないうちに変わっている
私もあなたも終わって
知らないうちに他人になっている
 ....
面白くもなんともない素早い無限の末尾に
直感を頼りに金色の蓋を付けて
取り上げる脱力は 何処かの鉱脈へつながる
抱く自然と普通名詞 派生企画と感情の効率
視点の手触りはフラジャイルに結びついて ....
くるくると うごきまわるものは
もう あんまり ほしくない

そこにあって
ただあって

からっぽのかおして
しずかに うごかない
やさしいものが いい

ちゅうとはんぱに
おっ ....
まあ いい

そのときそのときの
ことば

そのときそのときの
こころ

いましめる てをはなして

どこか からっぽの
かなたに つぶやく

どこか からっぽの
かなたへ ....
ひびきわたるときは
とてもとても ひろびろとしたところに
ただ ほうりなげるように
ひびきわたれ

さかいめのうちがわだけで
なりひびくときは
ふかくふかく くらいところまで
ふる ....
貝殻は
貝のがいこつだと
君は どこかに
書いていて

貝殻は
たいてい
なにか
美しいのだけれど

人は 美しい貝殻には
なれなくて

君のがいこつは
貝殻ほどには
 ....
10円玉の
ウラオモテに
チカラ込めて
お金は大事だよ
なんて 言われても

ウラむいた
10円玉を
ひっくりかえせる
わけでなく

ここにある10円玉は
やっぱり ウラむいて ....
同じ言葉に

たどり着いてしまうにしても

過程というものは

それなりに 大事で

最初から バカ正直に

その言葉だけを

抱え込んで

たどりついてはいない

言 ....
言葉が 無い

あてはまる言葉

囲い込む 境界が 無い

ここから あそこまで と

目印を付けて

歩くことが できない

手で触れるものの中には

見あたらない

 ....
こわれている

こわれていること

そのことは

ただ こわれてしまったこと

かいがらのなかの

ほんのすこしの くらがりに

ことばを うしなって

うつむいた まいに ....
60億人に
60億種類の天国

乳と蜜ばかり流れていて
野菜も食べにゃーいけんぞな
と 言われてしまう
天国

酒がうまくて
ねーちゃんはきれいで
下戸やゲイの方々には
少々気の ....
自分を
きりきりと
ねじこまないと
どうにも
ポロリと
はずれてしまう
よのなかで

自分を
ぺったりと
平らにして
はさみこまないと
どうにもおさまらない
よのなかで

 ....
神秘的な存在だとか
存在の神秘
なんてものは
そこら辺中に
いぎたなくころがって
散らかっていて

あえて
これが 存在の神秘です
などと言われても
どうにも気分が出ない

意 ....
この野辺に立って
空を 見送るばかり
風の吹く 五月

この水辺に座り
陽は高く
光は 水面に
金色銀色に
静まりかえるばかり

水 ゆるやかに
五月
骨は 眠らないのだけれど
眠っているということにしたい
わたしたち

その上には
幼いころからなじみの
山でも いっとう大きな木

幼いころからなじみの
いつもきつく吹く風が
今も ....
うしろに
おくってしまうのは
いやで

それでも
かついだままだと
つぶれてしまう

そこに おいて
じっと みていると
つらすぎて

だからといって
しまいこむと
いらい ....
ほんとうのことを
ほんとうのことばで
かいてしまうには
まだ はやすぎるので

いけのまわりを
まわるように
まんなかを
さけたことばを
かきつづけて

すこしづつ
ときはなた ....
ひとつ てのひらに
かすかな ひかりを
のせて

ただ それだけを
のせて

ひびの あゆみ
ゆるやかに

あおい そらに
くも しろく

しずまる ばかりの
みなもに
 ....
砕けてしまうようだった
日々も
今は 底深く静まり
さざなみ立つ 水面から
ぽかりと 顔を出して

冷たく 青く
日々は 静まり

空は からっぽに
ただ 遠く 高く

静かな ....
誰かが
ここに 置いていった
ひとつの
いびつな石

それが
ただの私です
いしょうけんめいな
毎日なのに
ただ 坂道を
かわいた音たてて
ころがっているばかりで

ただの私 ....
残された心は
たとえば
音楽の中に
ただよっている

たとえば
風景のように
遠く 
かすんでいる

たとえば
言葉の行く先を
ぼんやりと
指し示している

残された心は ....
かなしみに しずんだ
せいかつ なので
どうしても
いのちが ひとつ
たりなく おもえるので
こねこを もらってきました

かなしみにも
どこかに
あたたかさは あって
あたたかな ....
こねこが じゃれついて
わたしのてを かじっていると
どこにもやれないものを
すこしずつ
かじりとってくれて
いるようで

にんげんのように
わたしたぶんだけ
おもたくなったり
し ....
こころは
変わってゆく身体から 
出来ているので

たとえば
川の流れから
聞こえる音と
変わらないものです

たとえば
空にあふれている光と
同じようなものです

たと ....
とてもまじめに
ないこと と
たいけつしています

わたしなりに
いっぽもひかない
かまえです

でも
ないこと は
とてもみじめに
あわれっぽくて
なぐったり
ののしったり ....
埋め込まれて
私と区別なく
つながっていたものを
血を流しながら
痛みに叫びながら
切り開き 切り離して
何年もかけながら
よくよく 
眺めなければ ならない

そして
瞑目 ....
わたしは
くらやみで
ふと きこえる
すずのおと のような
かなしみです

わたしは
ばろぼろに やぶれた
ごみぶくろ のような
かなしみです

わたしは
あおくて ふかい
 ....
うた うたう うた

みず ながれる みず

おと の つながり

ひとつ と ひとつ を

つなぐ もの を つなぐ

かさなり あう ながれ

しずかに しずか に しずむ ....
こわれてしまったものがある

いつまでも続く夕暮れの中で

何も変わっていないのに

こわれてしまったものがある

見えるものは何も変わっていない

やっていることも 何も変わって ....
こむ(384)
タイトル カテゴリ Point 日付
ことば自由詩320/9/14 22:47
世界自由詩120/9/14 22:45
明日は自由詩020/9/14 22:41
いまは自由詩3*09/10/6 22:30
まあ いい自由詩0*09/10/6 22:22
かなでること自由詩2*09/10/6 22:18
かいがら自由詩3*07/11/19 23:11
経済自由詩0*07/11/19 23:10
ことば自由詩1*07/10/26 1:18
喪失自由詩0*07/10/26 1:17
風景自由詩2*07/10/26 1:16
天国自由詩3*07/8/4 3:16
よのなか自由詩3*07/8/4 3:14
神秘自由詩2*07/8/4 2:54
野辺自由詩1*07/6/12 1:09
自由詩3*07/6/12 1:01
ゆうぐれ自由詩2*07/4/3 1:17
ことば自由詩1*07/4/3 1:13
ひとつ自由詩5*07/4/3 1:07
静まる自由詩2*07/3/26 20:32
未詩・独白4*07/3/26 20:31
残された自由詩3*07/3/25 1:50
こねこ自由詩8*07/3/25 1:43
自由詩7*07/3/25 1:39
こころ自由詩4*07/3/20 0:35
ないこと自由詩8*07/3/13 1:47
埋める自由詩4*07/3/13 1:37
かなしみ自由詩8*07/3/8 1:21
うた自由詩1*07/3/8 1:09
夕暮れ自由詩5*07/2/8 0:25

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