愛している、
とつぶやく以外に愛しかたをしらない僕たちは、
結ぶための両腕を身を守ることばかりに使っている。
（獣であれば射精だけで終われたのに）
ポエムを書くうちは、獣の愛しかたをしらない
　.... なにか大切なことを
忘れているかのような
朝、
街の住人たちは
みんなどこかへ出かけていった
揮発するアルコール
除菌できない幽霊ばかりが
隠れている
（白く清潔な街並　.... 人間は一生のうちに何度眠るのか、そして、そのうちの何度夢を見るのか、そして、そのうちの何度が悪夢なのか。僕は知らない。そもそも、夢とは。(幻影？ 虚実？)) 夢の中で眠り、夢の中で夢を見る夜もあるかも　.... ちかごろ
山田さんの夢をよくみる
夢のなかで
僕達は花畑にいた
赤 黄 橙
名付けられることのない花々が
溢れるほどに敷かれ
香りはない
感触もない
ああそうか、 　.... 「The first place」



いつも、夜が明けるころに口を噤む、僕の詩。
（囀りを見失ったまま発音記号のない文脈を游ぐ雛鳥、）
いつも、夜が明けるころに口を紡ぐ、僕の詩。
二　.... 花束のようだ、
かなしい訃報も、枯れた
古井戸に溜まる雨水のように、
褪せた、
土色の指先から、
読点ばかりが洩れる、
花束のようだ、


鳥よ、
愛している、と
　.... 「The first place」


いつも、夜が明ける頃にはゆらいでいる、僕の詩。
（ちいさな卵が孵化し、深淵からやってきた一羽の雛鳥）
いつも、夜が明ける頃にはふるえている、僕の詩。
　.... アクウシェ、アクウシェ
そらをよぶ鳥の
悲鳴、だけが
つぎつぎと巣立ち、
のこされた
しろい尾羽根は
ながされた血に倣って
たかい、たかい、
高層ビルの屋上から
飛　.... 兎はほっとしたが、問題は収束していなかった。



長湯のあとの、立ちくらみの、喪失感。
一瞬だけ、私は自分の名前よりも、単純な問いに頓着した。
概念を越え、超え、頭蓋を突き破り、およその　.... ふいに
あざやかな緑が消えてゆくのを
ながれるように見つめていた
するすると伸びる夜が
蔦のように月にからまり
すこしだけ
空を引きよせ
星を闇に手放してゆく


灰　....
とりかご（10）
タイトル カテゴリ Point 日付
ラブポエム自由詩212/11/23 2:50
√自由詩212/11/6 5:41
ワンダーランド自由詩112/11/3 2:54
うつくしい山田さん自由詩012/11/1 22:28
the world's langue “Zetsugo”自由詩112/10/31 7:09
myself自由詩312/10/30 0:29
絶語自由詩512/10/28 23:25
accoucher自由詩112/10/27 9:44
the small world自由詩212/10/26 5:34
separate自由詩212/10/25 5:01
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