静寂の中に落ちる 一滴の夢を
両の手ですくいあげる 私たち

温まって行く互いの胸の何かを
言葉に写すことの出来ない
このもどかしさを
愛という祭壇に捧げる朝


目の前に起きるすべ ....
ここから消えるから… と 私が数人に回したメッセージ
そのメッセージがどこを伝って
その人のところへ流れて行くのか
そっと様子を見ている…

分かったことは ファンを経由して
その人に[私 ....
黙々と拙く空を飛ぶ練習をする僕を
不安そうに 君が見てる

羽根を持たない この体と
翼を授かった君と
交われる世界があるならば そこだけを目指して
僕は飛び続けるだろう

心地よく 想いを遮る夜毎の ....
まるで雲のような人だった

すぐ 傍にいるのに
影も形もない その人を
それでも無心に愛し始めていた

まるで妖精を呼び寄せる儀式のような
冷ややかで優しいくちづけを交わした後のふたりは
際限なく 容 ....
闇へと続く水脈が
君の涙で溢れ出す

その中に
一滴の僕を滲ませる

得たいの知れない揺らぎが訪れ
光の預言が放たれる
その中で 二人は寝乱れながら
散乱する無数の軌道を束ね始めた
 ....
渇いて行くあなたを見ていられなかった
この部屋で涸れて行くあなたを
一人放っておくことなど…

同時に指輪を外すふたり
合鍵はとっくに外れていたから
呼ばれるまま 流されるまま

だけど予定通りに恋が ....
息苦しい静寂が押し寄せる
一枚の薄い紙切れを真ん中に
無表情で
二人は向き合っている

いつからだろう…
野菜スープの煮崩れたジャガイモを
あなたが無言で
口に運ぶようになったのは
 ....
床に散らばった花びらに気づいたのは
364日目の朝だった
未だ 夏なのに
先を急ぐように 花が枯れはじめている

やめられない煙草を 何十本と吸ったこの窓辺で
いつものように僕は 彼女に話 ....
生きることはまるで 夢を見ているみたいだと
君がつぶやいた
確かにこれが夢ならば すべては悪夢だった…

君を知り 愛し合ったまま失った
幻覚とは呼べない
現世の外へと溢れ出たかなしみ ....
光の夢と引き換えに
二人は大きなものを失った

なすすべのない夕暮れ
ひと足早くここに来て
懺悔のように君を抱きしめる

光の体は思ったより身軽だけど
互いを目と目で
確かめ合うこと ....
幻影のような朝が来る
鬱蒼と立ち込める靄と 聳え立つ樹木

ありふれた瞬間をこんなに愛しく思うのは
きっと 恋に落ちたから…

行ってしまった君を二度と 笑わせることが出来ないのなら
 ....
封印の切れ間から解き放たれた
過去の残照

触れることの出来ない 誰かの眼差しが
導線を伝って呼び覚ます 同じ痛み

掛け違いのボタンが全部 床に散らばって
ようやく向き合えた私たちは
 ....
たった一秒の甘い闇

長い抱擁のさなかで
奇跡のように あなたの背後に現れた
 虹の向こう側へと
人生の進路を変えたふたり

永遠の魔術を受け入れた瞬間…

自ら望んで 口に含んだ禁 ....
その境界線は 神秘の森へと続いている

無防備に踏み越えると
迷宮へ導かれる… とは教えられていない
不可思議な線の前に
立ちすくむ ふたり

静寂を破る言葉が見つからず
腕を絡ませて ....
私たちがはぐれたのは その場所に向かう途中だった
それぞれの場所から同じ地へ
密かな約束の文(ふみ)が 同時に舞った
未明の空

傍らの夏を奪うような あの風は
何を暗示していたのだろうか ....
どうやって心を偽ろうか…
そんなことをずっと 考えていた

私たちは 早すぎた向日葵
同時に
空へ伸びて行く思いが ある日
突然の雨に押し倒されるように

ふたつの心が右に 左に
ぶ ....
風も人も寝静まった闇で
一艘の舟が離陸して行く

飛べない二人が翔ぼうとする世界は
ただひとつ
 互いの彼方を繋ぐ空

優しさだけを写さない眼差し
間隔を早めた呼吸の狭間に映り込む
 ....
生まれ変わったらもう一度
君に会いに行くと決めていた
だから 男と女でいるよりも
この姿を選んだ

君さえ見つけられれば あとは
その腕に飛び込んで行くだけ

過去の痛みを少しだけ 分 ....
仮面を外すと 崩れ落ちそうな私がいた
いっそ 先に堕ちてしまえば 楽になれる
だけどもっとその先の苦痛へと 私は
容赦なく踏み込んで行く

快楽と解放の匂いが立ち込める
かすかに射し込む光 ....
どれだけ時が過ぎただろう
手を繋ぎ 押し黙ったままの二人の上を…
 水の中の寝室みたいに
 あまりに静かで 目が醒めた

風が紡ぐ詩には 節があって
伝えられない言葉はいくつもいくつも ....
最初から 天使はそこにいなかった
ステンドガラスの向こう側に
飛び去った天使の羽のかけらが
色褪せたまま落ちていた

彼らはいつも そこから微笑みかけている… そう
私に信じ込ませたのは  ....
世界に闇がおとずれる時
私たちは手を取り合う

この静寂に渦巻く憎悪やかなしみを
ひとつ残らず土に戻して芽吹かせようと
互いの体に夢を貫く

時が止まり 呼吸が終わる
長い月日が過ぎて ....
太陽と目が合った
あなたの心の中に ただひとつ光る
まるで象徴のように神々しい輝き

太陽とキスをする
時が止まり 嗅いだことのない風の匂いが
愛の印のように 全身に纏わりつく午後

 ....
音も方向感覚も失った私の前に
一面に拡がる風の紋章

狂った重力 私は空に止まってる

冷たい綿のかけらを いくつも踏んで
それでも少しずつ 前に進もうとする私を
遮るのは 誰…?

 ....
長い長い悪夢から醒めると
そこは海だった

君とふたり
きっと同時に流れ着き 第二の生を得たのだろう

僕は憶えていた
あの日 君の腕を掴んだ後に
何があったのか… を…
 君と交わ ....
そこから先へ行っては行けない… という
暗示のように 朝の光が矢を放つ

冷たい水を両手にすくって流し込む
目醒めたばかりのあなたのくちびるに
夢の残像が立ち昇り
私は思わず虹を渡って 昨 ....
もう 何年間 こうして二人は
逢瀬を続けているだろう
光の中 かすかなシルエットを逃さぬように
第三の眼を開く

言葉より温もりよりも たしかな記憶が
二人を包み込んで行く
それは未来か ....
雨の中で ふたりは別れを決めた
どう足掻いてもすれ違う心を
止めるすべはすべて尽くした後に
静かに訪れた
 それが答えだった


空調を止めて 互いの汗と鼓動を存分に感じる午後
ひとつ ....
もしも想い出が 熟した安らぎだけならば
こんなに熱く振り返ったりはしないだろう
互いの いちばん弱い場所を
最後に求めた旅だったから

僕らは同時にその日々を想い出すのかもしれない


 ....
きっと二人 それぞれの部屋から
同じ光を見上げてる

眩しすぎる夢を包む金の環は
初日の翌朝に見る夢のよう

甘い煙が立ち昇り 宙で交わって行く


すべてをさらけ出しても見えること ....
南 さやか(42)
タイトル カテゴリ Point 日付
Beginning携帯写真+ ...8*12/6/21 17:26
トラップ自由詩6*12/6/21 2:38
The dream of a fairy携帯写真+ ...6*12/6/18 15:25
Cloud携帯写真+ ...4*12/6/16 17:55
Oneness携帯写真+ ...412/6/15 13:10
Daydream携帯写真+ ...112/6/14 12:26
Lilac(ライラック)自由詩212/6/14 4:22
Bougainvillea自由詩212/6/12 4:08
Ascension 2.自由詩212/6/12 4:07
Ascension自由詩212/6/11 1:18
擬似恋愛自由詩212/6/9 3:24
Corundum自由詩312/6/8 4:30
* XI *自由詩1*12/6/7 14:34
Escape自由詩012/6/7 3:26
Shaman (シャーマン)自由詩412/6/6 18:27
Sidebar自由詩1*12/6/5 17:07
ラバース・コンチェルト自由詩0*12/6/4 13:53
再会 *名もない猫の中の、僕*自由詩112/6/2 16:45
Secret Cave自由詩212/6/2 15:54
待ち合わせ自由詩312/5/31 13:48
Dark Angel自由詩112/5/30 13:24
睦む自由詩1*12/5/29 11:38
Chaos自由詩1*12/5/28 16:41
Interself自由詩112/5/27 6:11
Whale Dreaming自由詩412/5/26 3:59
Agua De Beber *朝の恋人たち*自由詩3*12/5/25 9:48
Sixth Sense自由詩1*12/5/24 12:10
Farewell自由詩112/5/23 1:51
Pandora (Πανδώρα)自由詩112/5/22 13:04
This morning, We are,,,自由詩3*12/5/21 17:02

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