咲く桜と散る桜
人はどちらも風情があるとのたまう


咲く桜は春を告げ
散る桜は春を急ぐ
咲く桜は人を浮き足立たせ
散る桜は哀愁を手繰り寄せる


降りしきる桜の花を全身に浴びなが ....
歌を聴いて
映画を見て
美しい自然に触れて
素晴らしい芸術に出会って
誰かを心配して
努力が実って
幸せを実感して
絶望に悲観して



人は死ぬまでにどれだけの
涙を流すの ....
真っ白な心に色を付けるなら
何色の鉛筆が必要だろう

赤は 情熱
青は 冷静
緑は 安心
紫は 思慮
桃は 幸福


だけど小さな空白だけは
どんな色を付けようとしても
埋めら ....
堕ちてくる 堕ちてくる 後から
やむことなく
             銀色の雨



嘘の鏡が割れて飛び散っていく
細く砕けて堕ちていく

人間(ひと)の心に突き刺さり
人間(ひ ....
欲しかったのは
そんなことじゃなかったのに
必要だったのは
そんな言葉じゃなかったのに
どうしていつも
間違ってしまうのだろう


わかってほしかったのは
そんなことじゃなかったのに ....
僕は君の夢を見る
シーツにくるまった君の夢を

静寂とともに訪れる穏やかな時間と空間が見せるのは
幻想と想像と冒険の世界

僕は月の光を全身に浴びて
宇宙(そら)の夢を掻き集める
 ....
春の宵は曖昧で怠惰
見上げる天(そら)は光れども
夜の端で霞みを湛える

物憂げな月は淡い光で人を包み
背の枷を下ろせと言わんばかりに
全てを浄化しようとする

春の宵は曖昧で怠惰
 ....
昔の夜に捨てちゃったよ
酒代の代わりにしちゃったよ
影なんてさ

思い出にしまっちゃったよ
鍵をかけて放り出しちゃったよ
影なんてさ

長い夢見すぎて疲れちゃったよ
何にも残っている ....
続いている 遠くまで
揺れている 陽炎のように
霞んで見える 銀色の道

行けるのだろうか 彼方まで
追いつけるのだろうか 天使の後ろ姿に

人間は思い続けて坂を上り
幸せを求めて転げ ....
大きな帽子を被ったまま
月を背中に立っている

これといって悲しいことがないのに
乾いた瞳から涙が零れた
なあんにもない空っぽの現在(いま)で
船のように揺られている

ここから一歩も ....
春仙(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
降りしきる桜の下で自由詩313/4/2 1:27
涙の行方自由詩7*12/5/27 0:27
色鉛筆自由詩6*12/5/6 2:16
銀色の雨自由詩4*12/4/27 22:21
理由自由詩4*12/4/24 22:00
月夜自由詩2*12/4/22 12:37
春宵自由詩4*12/4/21 0:55
自由詩2*12/4/18 0:24
銀色の道自由詩3*12/4/15 22:49
とおりいっぺんの涙自由詩7*12/4/13 20:44

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