青い空にやわらかに花びらを開いた桜は
はち切れそうに元気いっぱい咲くタンポポは
恥ずかしそうにうつむきかげんに咲く水仙は
何を思ってそこにいるのだろう

ご主人に連れられ散歩する犬は
塀の ....
川底がすきとおり
小石がみえる
そこにゆうゆうと鯉が泳ぎ
水上に白鳥が舞っている

うしろからうしろから押され
きれいな輪をつくりながら
前へ前へとすすむ
とおい海にむかう川

 ....
家族三人が長年住みなれた
今は空き家となっている家を片づけた
古くなったテレビや炊飯器  
使い込んだ家具や食器
過去の時を刻んだカレンダ−
それらはわたしたちのまえにいつも置かれていた
 ....
如月はじめのおだやかな日
静かなこの空間
時折 パソコンのジジジジジ−という音
道を急ぐ車のアクセル音

そう
この時間は去年とは違う今日という日のもの
やがて西の空がお日様をすっぽり飲 ....
新芽の出かけた柿の木に

季節はずれのしわしわの柿の実が一つ

落ちることなくあの嵐にも耐えて

だれにも見向きもされないところで

静かに生きている

それは確かな生の営み

 ....
わすれな草(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩5*12/4/15 23:31
水の旅自由詩7*12/4/10 23:53
片づけられない荷物と 燃える火と自由詩6*12/4/9 0:03
二度とない自由詩2*12/4/8 23:50
柿の実自由詩1*12/4/7 23:43

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