たん たん 暗澹たる単色のコンプレクスに
ごう ごう 煌々と星々が鳴る
濃紺のすきまに現象する
白い水平線
意味なし 意味なし と呟いても雲はびょうびょうと流されるばかりで
苦しいような ....
瞬間、と二文字書くその間にも、瞬間瞬間に息をつまらせています
身に迫るモノモノのこわばりがモノモノしくて
短く呼吸することさえためらわれます
彼らは語っているのでしょうか? 僕には分かりません
....
もう雷鳴しか聞こえない
僕は人混みの中で父親も母親も
兄弟も忘れてしまった
が
誰かの煙草の火が手に触れたときだけ少し
故郷のススキのザワメキを思い出したり
している
雑踏は温かくて ....
おはよう まぶたの裏に夜を抱えたまま 世界は杳々として洋々
君の触角の素晴らしい正確性 輪郭は嬉々として暉々
宇宙がもうすぐ目を閉じるから 今度は君が目を開ける番だ
....
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