宝石というものは

その名のとおり鉱石で

そのご自慢の色を主張する術もなく

硬く冷たい闇の中

ずっとずっと眠ってた



どれだけ良い血統に生まれようとも

どれだけ ....
はじまりは、

誰がこんなに この木の根が

安心をもたらすほどに つよく地に張ると思っただろう

誰がこんなに この木の幹が

温もりを分けるほどに 太く育つと思っただろう

誰 ....
あそこの木は どうして逝ってしまったのだろう?

あそこの木は いったい何時この世に生を受けたのだろう?

あそこの木は どれだけの花をこの世にほころばせたのだろう?

あそこの木は どれ ....
季節はずれの太鼓囃子がきこえる

思考を急激に 過去へともっていかれる

いちばん最近の 夏の記憶を掠めながら

さらに遠い夏へと

苦労も苦悩もなにも 知らず感じずに過ごしていた
 ....
多忙への慣れ 環境への慣れ
怠惰への慣れ 贅沢への慣れ
理不尽さへの慣れ etc …


たしかに悲しいはずなのに 涙はでない
切り離されたかのように 接続しない心と身体を
まるで他人事 ....
詩とは日常のなかの
些細な疑問であったり 好奇心である

たとえば植物の種子のように
風にさらわれ二度ともどらないもの
炭酸水のように底のほうから発生して舞いあがり
はじけて霧散してしまう ....
十年まえの自分に こんにちは

いまも変わらぬ友と笑う

若かりし頃の自分よ

若さって すばらしい

けれど十年まえの自分に

もどりたいとは思わない

それが すべて。
 ....
しろはしろ あおはあおでも

色には無数の種類がある

『しろ』とイメージしたときに

自分のもとめる『しろ』ではないことも よくあること

『うれしい』

これにもいろいろある
 ....
あるひとの発言に

ある日であった一つの詩に

感銘をうける

けれどわたしは 言葉そのものに

感動をおぼえたことは

きっとただの一度も、 ない

発言をした人物の思想に惹 ....
ある人の発言に

ある日出会った詩に 感銘を受ける

けれどわたしは 言葉そのものに

感動をおぼえたことは

きっと唯の一度もない

発言をした人のものの考え方

詩を創作 ....
丁度、今くらいの

過ごしやすい季節が わたしは好き

匂い立つような 花の笑い顔や

パリッと糊のきいた 洗い立てのシャツのような空

道を歩けばいつも それとの出逢いを探してしまう ....
ひとは悲しみを掻き集めて

宝物みたいに扱い  蓋をする

幸せはその優しさゆえに  ふわふわと軽く

まるで夢のように  不安定に感じるのか



楽しさや喜びに 目は向けても
 ....
その時 シャッターを押したのは

たまたまそこに居合わせた

“ 幸福 ” ごと

記憶に、カタチに、

残しておきたかったから



今でも ほら

押入れの奥からひっぱ ....
今朝  比較的大きな地震が起こった

まだ  忘れるには早すぎる

あの大災害を思い出させるような  地震が

それでも僕らは

決められた時間に

決められた場所へと  みんな向 ....
まさに機械のように

然して意志も疑問もなく

帰宅の途につく

不機嫌なわたしの耳元に

『こんばんは』

そう囁いて 眉間の皺を突っついた

どこまでも穏かに馨る 金木犀
 ....
w.tsubaki(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
眩耀自由詩016/2/26 12:35
はじまりは、自由詩116/2/5 13:14
枯れた木に自由詩016/1/17 17:57
季節はずれの太鼓囃子自由詩115/12/7 18:01
慣れること自由詩015/12/2 12:43
散文・詩とは、自由詩315/11/17 12:43
十年まえの自分自由詩115/11/7 18:17
言葉と心自由詩115/10/30 13:00
感銘自由詩115/10/27 13:37
自由詩015/10/15 13:19
心地のよい日に自由詩015/10/12 14:35
悲しみ自由詩015/10/9 12:29
幸福な日々自由詩115/9/28 23:39
おだやかな違和感自由詩015/9/23 14:21
再会自由詩015/9/22 12:28

Home
0.09sec.