むなしい時の逃げ道は
毛むくじゃらの中に
顔をうずめて 呼吸する

命の音が温かい
胸の上でねる命

温かいの中に
終点のない逃げ道に
体をしずめて 呼吸する
自由になりたい と空を見上げていた頃
自由だった

自由になった と地面を確かめて歩く今
体が重たい

自由になろう と走り出した頃
自由だった

自由になれた と後ろを振り返る今
 ....
カラカラと音がする 心の中が渇いているんだ
カラカラと笑っている
干からびた気持ちで 愛嬌をふりまいてみるんだ
誰に?
自分自身に
自分の周りの酸素殿とか窒素氏とかに
カラカラと音がする
 ....
生きろ と言う
なんで?と訊かれても
生きろ と言う

苦しみも知らず
他の言葉は叶わず
生きよう とさせる
泣きながら なきがらに
思いながら 泣きながら
考えながら おもたいね
かけがえのないからだ
食べながら 思い返すね
かくせない 思いがね
あふれ出るのを
誇りにしていく
胃腸を壊す
余命60年の体に愛想が尽きても
小さな手は変わらないまま

笑顔を壊す
10代の自分を誇れなくても
小さな手は変わらないまま

夢を壊す
小さな願望はね
大きな夢を思い ....
小藤(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
逃げ道自由詩3+12/6/9 22:28
じゆう自由詩212/5/23 14:38
椅子の上にも3年自由詩211/7/20 4:38
い・・自由詩211/4/17 22:58
から自由詩211/3/20 23:56
こわすよ自由詩211/2/28 22:34

Home
0.03sec.