流れた水が下流に達した
下流に達した水が底をはいずり回っている様だ

これから その期限まで のたうち回るのだろう
何も言わず 何も動かず 徘徊する事となろう

植物は 根と葉からその原動 ....
紫煙の影に 見ゆる 君の影
君は 僕の 灰と 灰をくだく時

耳たぶはアメフラシとなり 海中を飛び
眼(まなこ)は その大海原に 溶けて 消ゆ
心の臓は 血を逆撫で 灰と化す


廃墟 ....
石の池
窪んだ中に 見ゆる雲
早々とかけてゆく流水の涙
時は 池の中で腐食して病(止)む

問われれば 流れ
流れては 問われる

白く濁り、 消えては 追(終)われる。

解き( ....
飲み込めない
飲み込めない
だって 泥だもの
青いのに 泥だもの

必至に。必至に、啜ろふとするも
飲み込めない
飲み込めない
だって 泥だもの
こんなに綺麗なのに 泥だもの

 ....
ガラスが割れた

ステンドグラスを一つ一つ溶かしていく
溶けてなくなる事を惜しみながら

最初、光がすべての色を透過していた
私は、それを一つ一つ消化されることを 知っていた

溶けて ....
肉体が ガラガラ とうねりはじめる
ガラスの破片が そらじゅうに ばら撒き始める

必死に、目を 足を 手を 口を 脳髄を かきもどそうと
倒れた体で かき集める

からだじゅうが ガラス ....
腕が 熔ける
ちりちり と熔ける

宵には、つかめていた
宵には、はさんでいた

腕が 融ける
ぢりぢり と融ける

夕闇には、つまんでいた
夕闇には、触ってた

手をあげれば ....
百貨店にいる。
2階建てで、だだっ広し
1階だけで、2日もかかる広さだ
にもかかわらず、薄暗く床はぬめっている

天井から雫が滴れててくる
何色か? わからない
もしかしたら、自分が盲な ....
北海道を走る。走り終わったあとにには、「鈴と油」さえ残っていると言える。
目は見えるるも、それ位ができるが、手はそれつかむことができない。
いくら精密なレンズを用いようとも、その姿、見つけることが ....
泥が流れる
下流へと流れる
底へ溜まり 澱み始める
蒸留され さらに濃く深くなる

気づいたときには 頭まで埋まっていた
見上げると そこには澱みのない
 美しい水が溜まっていた

 ....
夜は水
流れて堕ちて底を這いずり回る
やがて 蒸発して 上流に戻り 朝となる

眠りと目覚めの境目に
流れ止まり 流れゆく
明日は夕べに 流れつく

山の様なビルの境目に
一瞬の永遠 ....
今日から、ただ漠然とした言葉の羅列を書き連ねようと思ふ。
特に意味があるかどうかは、わからないけど、
そこから何か見つかるかも知れないと思い、書き記す。

      *

真昼ニ夜ノ夢ヲ ....
紀田柴昌(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
流れた水が下流に達した (他自由詩010/11/11 6:40
自由詩0*10/11/11 6:31
石について自由詩2*10/11/6 5:00
青い泥に堕ちた自由詩1*10/11/5 19:42
ガラスが割れた自由詩1*10/11/5 15:09
袋の中で思想する自由詩010/11/5 3:41
腕のない手が自由詩010/11/4 16:08
百貨店自由詩0*10/11/4 3:14
中から得ようとするも、外からでしか開けられない (2自由詩010/11/4 1:54
泥が流れる自由詩1*10/11/3 6:04
夜は水自由詩2*10/11/3 0:17
現実ト夢ノ区別自由詩1*10/11/2 4:08

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