よくわからない
というのは
いつもの印象


入ったホテルは壁が薄く
知らない誰かとの距離が曖昧になる
顔を合わせるには
窓と窓のあいだに敷かれたボーダーラインがこわい


 ....
発熱しそうだ


感じて

手のひら
あおじろい炎が
そこかしこにあって


ああ
ほんもの、だ


からだのどこかが叫んでいた


あたしはまた
しょうこりも ....
えいぞうだけが流れている

そういう世界にうまれついた

言葉は上滑り
みみざわりばっかりいいから
おもわず音をふさぐ

えいぞうだけを頼りに
世界を泳ぎきる

いつのまにか息が ....
みずをのんでると透明になってく

と、云う
ある女の子のへやには

からっぽになったミネラルウォーター、の
ペットボトルがやたらにころがっている

なので
すこしだけためらってしまう ....
さわってくるゆびさきが
かすかにふるえて

おんなじ、っていう錯覚で
あなたとの距離がちぢまっていく

錯覚、
あたまのすみっこで
つづくことばをたぐろうとする

あなたのかすかな ....
スタートしよう、
なんて

いわれたものだから

おもわずしろいテープを切ってしまった


はしりきったあとの
そうしつかんには
いつまでたっても慣れない

しろいテープを切っ ....
どこにでもいこうよ

声はどこまでもとうめいで
いったいしんじればいいのかわからなくなった


やくそくは
ずっとまもっていたいけれど

あのひとが
とうめいでそれはそれはすき ....
くるまのなかからみわたした日常、って

やけにへいわで
しあわせな夢を見そうになった

うたたね

微睡んでいるあいだ
あの人がくるまをすすめたぶん

訊けないことがおおくなる ....
2.

指先から被われる
うすい膜で

いつか身体
捉え、られ

ほんとうの私になる



3.

切り取られた空間で
あおぞらはうごめく

酷くきゅうくつで ....
あの人と絡まった
からいからい夜なので

夜色に染まった身体
あたしだって嫌いになるの

絡まってくる

ひりひり、いたいわ

胸で、頭で
はーとがあるのが
かたほうなら
 ....
なにみてたの

って
きいたら

なぁんにも

って
いって

あたまわるそうに笑う
君がだいきらい

こんなふうにしか
笑えんのよ
って
言って

あたまわるそう ....
業務員用入り口


とおりぬける

警備員さんの
笑顔はおだやか
かくされたとげがわたしをさすこともない

せいかつのいちぶを
そっとかすめて
ゆるやかにながれるのがきまり ....
はしりがきの合い言葉
それだけで
しあわせになれるということ
わすれているということ

あなたを
あなたを

はしりがきの合い言葉
おぼえているということ
口走る

あなた
 ....
ああ
ひとりごと

ああ
はつおんだけ

せつなくなれるのが
あなた
かなしくなるのが
あたし

ああ
ひとりとひとり
かいわにもなりませんね

あなた
あたし
むか ....
なにを手に入れたんだろうと思う

肩をはって
いそいであるくのを
馬鹿だと笑わせた日も


肩をはって
立っていた
あたしを
ああいう日々を

笑えなかったあなたを

 ....
きりんのノートを買った
書きなぐる
黒いペン

今日のこと
今日のこと

ぐるぐる
まわって
おんなじ
もどって
ぐるぐる
している
しこうの

今日のこと
今日の ....
(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
まちのいろ自由詩207/4/28 16:03
火事自由詩1+*07/1/30 1:32
洪水自由詩3*06/12/12 0:41
から、から自由詩306/9/15 15:26
にちじょうのつづき自由詩006/8/29 1:35
あしたのための未詩・独白106/7/31 1:19
はれたら自由詩106/1/29 2:44
溶けのこる自由詩2*06/1/12 21:32
ノート自由詩2+*05/12/3 11:51
あらしの夜に自由詩005/12/1 19:56
白昼夢自由詩205/7/15 22:17
はるまち自由詩105/4/15 19:22
なぞる自由詩005/2/27 22:10
つづく自由詩004/12/16 19:36
教室の外で自由詩104/8/25 21:32
日記自由詩204/5/2 23:06

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