世界がクリオネのようで透明、
からだは氷のままずっと目覚めない
パプリカの色をした肌に魅了され、気づけば機械になっていた

(くすくす)
わたしを笑う声


トマトをつぶす音のように
 ....
まっしろな青だった

思考が感触であふれていて、
すきな人にすきな人はいなかった

そうして皮膚に火がついて

はだしの夜
自分の声がうるさくて眠れない

痛みはすべて彼女 ....
喉のずっとずっと奥から声がきこえる

とてもたのしそうな叫び声に 紙がビリビリに破かれる音がまじって水びだしになったわたしの部屋は金魚が死んでいる

蛇口をひねる
吐きけがでてくる
なにも ....
液化する非対称なわたしは
ずっとめまいがしてる

皮膚に火がつく
人なのに塩のにおいがする
午後なのにくじらがいる

音が破裂している


呼吸呼吸呼吸呼吸呼吸呼吸
呼吸呼吸 ....
皮膚、


さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指

つまらない人といわれたくて
 ....
虐待は白血球のようにアザやかにみちていた


青白いわたしの細すぎる指にきろくする
愛とか欲とか血管とか
月をみつめすぎて焦げた両目のおくは、宇宙が夢中に現実をみている
――アザやかな、青 ....
わたしと冷たい雪のあいだには
乾きすぎて溺れていくまっしろな手をつなぐことすらしなかった
切りすぎた前髪だけを、すうはいする


静かに死ぬ意味はしっていたし
わたしの吐く惑星がしろいのは ....
日蝕がなまぬるい砂糖水に侵されていく惑星のゆめを視た
色彩のはれつした音がこなごなにな/っ/て
白昼夢をかけめぐる(ざいあくかん)におおわれる


―その音はとてもキレいだった


誰 ....
おもいだす

ラムネの色
を、
加工した
味のように
舌が真っ青になる

おなかを
壊せないわたしは
首を曲げて
角度、


「手伝おうか」

たくさんの女の ....
一定、一定の過去を創りだす

わたしの
しんぞうのうらがわの、
思想力と安楽死を求めてる、
わかく
やわらかく
なまぬるいそんざいかん



宇宙葬に関わっては、
いまだ周囲 ....
usoni(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
水中の血液自由詩112/8/26 10:55
ふたつの末期自由詩211/10/2 12:43
うすぐらい朝自由詩4*11/6/12 10:48
感染する才能自由詩411/5/14 14:32
白衛星のうた自由詩4*11/2/20 11:02
青白いプール自由詩5*11/2/6 11:03
視えない人自由詩2*10/12/31 21:19
丁寧な死にかた自由詩610/12/3 19:04
ラムネに反射して自由詩210/9/17 17:32
平方に曲げて自由詩9*10/9/5 10:43

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