わたしは昧爽にいきる動物だった。さしこむ気配にうるむ肉体だった。青藤のドームにとけこめる呼吸をしていた。

わたしは街になじみ、独りで睡り、本を手放した。さみしさを知覚するよりすりぬけることがおお ....
確かめながら傷ついて
もう眠りたいって口癖
つかれきった憧れのしわを
今日ものばして額に飾る

寛大な理想
すきなようにいじってた
ちゃんとわかってるさ
だれかがみつからないだけ

 ....
きみを救うのはだれだろう
水底でうずくまるきみのせなかを
撫でるやわらかいてのひらをもつのはだれ


 きずつかないために
 きずつけるしかしらないきみは
 しんでもいいような理由を ....
きのう庭で生まれた
背中の骨が
まだすこし痛い

鏡を撫でて
まなじりを擦る
靴のひもがほどけた


ここにいるの
ここにいるの
ここにいるの
ああ そこにいるの?

 ....
あの子の愛は

呼ばれたいなまえがある。ほしいなまえがある。でももうわかっているだろう、語りかけることばは進化しないのに、本質は先を行く。それをあの子はゆるしてくれる?

――いいえ、いいえ、 ....
このスカートにどれだけの価値がある


教室の机のにおい
黒板とシャーペンの筆圧と
だれかとだれかのはしゃいだ声を
どれだけ耳に溜めてきただろう

毎朝きみを嫌いになった
とても狭い ....
ほんたうなものは
いつも誠実な眼をしてゐるだらう



きみの目のなかの
うらがわにある感情を
ことばにすることなんてできやしないが
くちびるに滲ませる
痛いみたいな ....
きみはよわいからといって星がはじけるみたいにほほえむひとだ。やさしくしたいのにできなくてなきながらじぶんをきずつけるひとだ。左のポケットのなかに、肺の底に、まぶたのうらに、螢石のようなきら .... みずたまりにうつる眼のふかさを知った
それは空腹をうったえていた
またたくと俤もきえた

あさましいおまえを
最初からさいごまでみつめてた





眼が醒めた瞬間になみだがおちた
さえずりと静寂がみみに滲みた

こどうはひびく


おなじことばで
おなじいろを観て
まぶたを閉じては寂しさをたべた
あけわた ....
佐古(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
19自由詩111/10/19 2:48
言い訳自由詩211/7/17 1:13
ゆるやかにおやすみ自由詩211/6/2 1:28
not complex自由詩111/3/31 13:31
あの子の愛は自由詩111/3/21 13:58
十八自由詩511/2/28 20:47
さいわいの眼差し自由詩110/6/30 23:03
ねがいだ自由詩2*10/6/21 17:01
真昼の自白自由詩2*10/6/20 16:24
21gのためいき自由詩2*10/6/19 15:43

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