何も知らない僕の目は
何もかも知ってるあの子のマスカラのついた睫毛の奥の瞳のその奥で
アスファルトの上の水溜りのように揺れている

ぽつぽつぽつ

何度も割れては少し間を置くとまた元に戻る ....
3年前のクリスマスの午後
大きなマスクと髭をゆらし
その人は
目尻に波をつくって 私にこういった

おでんはないかね
ありませんが寒いのですか

いや 大根のオレンジ色がなつかしくなっ ....
無理なリム(2)
タイトル カテゴリ Point 日付
水溜り自由詩104/4/27 20:25
おでん自由詩304/4/15 23:28

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