闇が光って空気は燃えて
ただれた心は地面を濡らす
その後に残った物は
どす黒い空白感

見慣れぬ美女は醜く踊り 
不快なピエロは微笑を殺し
けたたましいささやきが
耳を刺す

ああ ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴

一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
流されることのなかった涙は
夜になると人知れず空に抜け出し
宇宙のどこかで
ひとつの星に結晶する

僕らは手を伸ばしても
その涙をぬぐうことが出来なくて

だから
ただ夜の空白をなが ....
翔多(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
最終列車自由詩110/6/4 20:18
波紋自由詩510/3/26 15:26
宇宙の秘密自由詩810/1/6 6:53

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