息をするのも困難なような
心持ちになることがある
のうみそやからだや今までの生きた時間を
ごっそり交換したくなる夜もある
それはきっと中途半端の塊が
ためらってためらって生み出す
必然的なものだと ....
たちあがれないひとに
てをさしのべるひとがいる
ないているひとを
えがおにするひとがいる
ひゃくにんがひゃくとおりのじょうきょうで
わらいなげきたおれたちあがりささえささえられ
いきている
いち ....
もしかしたら
わたしはここにはいなかったかもしれない
過ぎた夜に
濃密な1割の感謝を
明くる朝に
幸福な2割の希望を
脈鳴る今に
残りのすべてを
もしかしたら
あなたもここにはいなかっ ....
空白にこそ
新しいものがあり
大切なものがある
トマトの薄皮と肉の間に
リコピンがあるように
(この表現は真実ではないがイメージの説明としては有り得るものとする)
曖昧さの中で生きるには
それに流さ ....
壁に寄り添うように置かれたグレーの機械から人工的な温風が流れ出て、深夜、目に見えない膨大な埃やら何やらが混じる空気を、浅く浅く、しょうがなく吸いこんだ。
時計は見ない。
凝る目頭。
鈍る胃袋。
視界 ....
届きやしないのに
どこまでも
上へ上へ上へ
しなやかでか細い枝先も
上へ上へ上へ
わたしの視点も
上へ上へ上へ
どこまでも
いきたい
サワサワサワサワサワ
開始警告のきいろが跳ぶ
サササササワワワワワワワワワワ
うねる
ワワワワワワワワワワアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァ
唸る
そしてどこかへ消 ....
さぁ味蕾をひきちぎれ
感覚がひとつ消滅したら
涙の理由がじゅっこくらいは
わからなくなると思うから
雨を見たい
そんな日に雪がふって
こころは冷え冷えと
白くにじむ
どこかで少しだけ擦れ違った
なにか と かにか は
必ず意味を持って目の前に現れるのだと
....
かたちがなければだめだと思っていた
ごめんそんなの意味わかんない
やらなきゃわかんねえだろうやったらなんか変わったりするだろうその結果を予想してなんらかの準備をしておかなければならない生き方が全て ....
自分にとってとてもいい角度からこの世界を見たいんだ
いい角度とはひとによって様々で、その突き詰め方も様々で
ぼんやり見えたらいいひとと、半分くっきりしたら満足なひとと
全体が遠く小さくても気にな ....
空は
つまらない絨毯の色
太陽が終わった日
月の出番は無し
肺の煙が
心地よい
それは言葉にしたらコロリと別の何かへ転じてしまうような、ほんの小さな想いだったりした
だれかが嘘を呟いて
涙は重力に従う
酸素分子で繋がっている
僕らのあちこちは
ひどく不器用で
何も教えてくれないからと
突っぱねた世界の
優しさには気付かずに ....
わたしの弱さを知ってくれた
森色の あのひとへ
水をあげに行きたい
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