干潟の鳥はどう飛ぶか

頭に描いてみる脚に力はいらない

力んでいるのは視線

飛び立とうとする足をとらえるものが

砂かセメントかセメントってなにか

この距離からでは分からない ....
雨がふって音が消えた

練乳をコップに一滴
しずむとうかぶのはざまで
純粋がまるくなる

暗闇をこねくり回して
引き延ばそうとする
汗だか涙だかが、粘度を上げてまるくなる

夜の猫 ....
あの人が見ていたという、海へ行ってきた
広いような気がした

コンクリートのざらめを感じながら
頬にあたる香りをかぐ
待たれている夜が重い

遠くの島と島とを見ながら
あの人の口の中を ....
空について考えているといったのは嘘です

ネットカフェの適当なソファで
ユーチューブで見てる「彼方からの手紙」

つぶやかないといったのも嘘です

あの子の唇のよこにラテの泡が残っている ....
目をこするループ
くちびるをかむミュート

嵐のキータッチで12時間

でんぐり返り、衣装がえ
ネオン、夜道をガイドする老人

あわよくばもう一つの道を行く交差点

左足からブレイ ....
インダストリー あなたはかよわい

朝つゆを映し 虫の動作を録音し
脳ブロック積み上げる快楽

ピカピカにみがいて
荒々しくけずって
求める声のうつろ

傘の骨ならかめばくだける ....
パラメータを細かく動かし続ける
もう3日も寝ていない このトマトの異変のために

「私なら、君が話すのを異常だなんて思わないが」
またトマト10810が話し始める
突然変異の原因を突き止める ....
pikopiko(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
ひがたのとり自由詩113/3/19 7:04
まるくなる自由詩013/3/2 0:10
海辺自由詩013/2/28 23:26
あたたかい日自由詩110/6/4 19:42
夏に交差点で踊る自由詩309/10/5 0:29
生産ラバーズ自由詩209/9/15 7:37
植物工場でのトマト氏との対話自由詩209/9/1 1:58

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