こうして同じ形の月を見るのは何度目だろう。
コンクリートでできたこの部屋には灯りひとつなく、
窓はあの高くにひとつだけ。
それにも、頑丈な格子が嵌められている。
目の前の、重そうな ....
救いなんて
いつまで待っても
来やしない
月は続ける
あたしはもう
かれこれ数十億年
こうして待って
いるけれど
だれも
ひとりも
迎えにきてなんて
くれなかった ....
おもわず空を仰ぎ見た。
あたしを覗いてたのは、おもいきり金色をした半分のまる。
機械の動く音とともに、やさしいこえ
ふりむけばおおきな闇がぽっかりと僕を待つ ....
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