昔から、白い湖にはアンボビウムが咲いていた。

空を見ると黒い雨が降り、遠くをのぞむと、赤い丘に白い雨が降っていた。そっちには行きたくなかった。
赤と白が交ざり、 ....
出会いがいけなかったね

あれがなかったら私達は付き合ってなかった

ごめんなさい
貴方が好きじゃない

メールしてても
電話してても
デートしてる時だって
無理してる

 ....
モノクロームに写る鏡を覗く。中には六本指の怪人リルライコビッチがいて
彼の醜さに驚愕するんだ


初めましてマドモアゼル^^


彼は礼儀正しい。というより今時珍しい紳士だ ....
神様に一番近い所に

一軒の家




想(ソウ)は暖炉の前で本を読んでいる

採ってきた野菜を水洗いして
唱(ウタ)は晩御飯の準備を始めた


今日はカレーだよ

 ....
バラバラになる心
バラに恋して
トゲを愛して
バラバラと千切りに
バラバラはフラフラとちりぢりに

心の行方はバラの香の誘うままに
月がよく見える夜は
灰色の海の
底にちいさくうずくまる

全暗の底に
手に触れる光も無ければ
キラキラ光る魚もいないのに

何かが起こる気がして

好奇心だけ
それだけで ....
本の中で誰かが良いことをいった

愛する人がお返しに何かを求めたら、それは愛ではないんだと…

わかってる

よくわかってる



あれは愛じゃなかった

そうだよね?
昨日の記憶に色がない

一年前のキスは
深い薔薇の色をしてた

昨日のキスは
無色透明のキスだった

何も感じない
強く噛んで血が出る

その血でさえ透明で



 ....
夜の街

ネオンが一人歩きをする時間

人通りの多い駅前

だれか見つけてと

声に出さないで叫んだ



煙草を吸いながら
過ぎる人を睨みつける
そんな餓鬼にしか見え ....
15年前の小さな僕は、首に巻いたテーブルクロスをマントと言い張っていた。
わざとなびかす様に腕を広げ、飛行機でもないのに「きーん」と声を上げ、マンションの駐車場をよく走り回った記憶がある。自分が ....
止めようと思った。

「海の端っこが見たい。」

そう言って荒れ狂う波に身を投げようとする君を。


止めようと思った。

気持ち悪い偽の笑顔を浮かべ、ただ快楽だけを与えよう ....
いつも、月の中を巡っていた。

夜になると、いつだつて空に浮かぶ黄色い星。暗闇の中で一番明るくて眩しい星の中を、グルグルと彷徨っている。

月の中を想像した事ある?
表面は灰色のクレータ ....
掻きむしった腕

朱色に染まれ
醜き四肢を焼きつくせ

痛みは甘美
朱は素敵

きみがいう






そうさ

朱は素敵だ





きみのその ....
水滴が、ヒタヒタとズボンに落ちた

雨かな…?

見上げた空は、雲ひとつない青空


再びズボンを見る

ヒタヒタと落ちる滴



ああ‥ そうか…

今、僕 ....
ラブレターを貰った

愛を知らず

僕の愛を心から受け取れなかった君から今朝

ラブレターを貰った



嬉しくて
泣いてしまって

ありがとうが言えない
君に ....
暗い部屋で小さくなってる君

外に出してあげたくて

心を涙で浸すんだ

優しい涙


君は頑張りやさんだから

誰にも甘えられなくて

沢山の気持ちは小さくなって

 ....
相手の心を殺すのは簡単な事
人を傷付けるのは簡単な事

感動させるのは?

凄く難しい


嬉し涙を流させたら上出来だ


人の悪口を言ってる貴方

その人を感動させては ....
運命が歩く道。

出会った女達を考えると、運命は不可抗力のカテゴリの中にいるのかなと思う。
幼い時に経験した、タンスの上に置かれた母の宝物箱の様に、手が届きそうで届かない、そんなものなのか ....
言葉遊びをして感情を吐き出していると。

様々な人が羽やすめにやって来る。

皆、寂しい人達だった。

初めに声をかけてきたのは18歳の女の子。

彼女は俺を林檎と呼び、
俺は彼 ....
時間が一定に進むものが現実で、不規則なのが非現実だと、会った事もない奇人が言っているものだから、

皆の代わりに僕は言ってやったんだ。

「貴方は恋をした事がないのですか?」


 ....
泣いた。小さなサリナは口足らず

言葉足りないと
ねぇ、何も伝わらないね


そう言って流す涙
君の全てを物語っている様に感じた

僕は君の全部を知ってるよ


意地っ ....
いつもの普通が、
普通じゃなくなる瞬間、たまらなく怖くなるのは自分だけなのだろうか?



ある日、
繋いだ母の手が、違う女の手だった。

お昼にいつも食べるおにぎりに、誰かの指が ....
醜悪だと
言う薔薇を飼う

一枚羽を裂く
二枚羽へと手を伸ばす‥

痛い?

残り羽を全て無くせば、皆似たようなものの
君はどんな裸をしている
全て魅せてごらんよ


そう言 ....
                言葉足りなくて
               聴こえない白の音符

                カタチに為たくて
              ....
それは自然と笑顔がほころぶ様な、温かさを備え

それは自然と切なさを与える様な、哀しさを備え

ねぇ知ってる?
愛はイトシイとも読むけども
カナシイとも読む事を

屋根は温度を増し ....
蓮沼 栞(25)
タイトル カテゴリ Point 日付
アザレアと僕自由詩209/9/10 2:13
惨めなあなたさま自由詩009/9/10 1:46
怪人自由詩009/8/7 18:50
神様に近い場所自由詩009/7/22 2:33
愛しの薔薇自由詩009/7/17 14:22
灰色海夜行自由詩009/7/12 3:02
空っぽになったみたい自由詩109/7/9 16:24
透過するキスの味自由詩209/7/8 12:18
運命をさがしてる自由詩209/7/7 20:42
希望とか夢とか自分とか自由詩309/7/5 0:09
うしろにいる自由詩109/7/3 16:34
彷徨いの月自由詩309/7/3 16:18
林檎園自由詩109/6/30 9:07
心雨音自由詩009/6/29 20:06
ラブレター自由詩009/6/29 9:34
心のしおり自由詩109/6/28 22:45
100倍だよ?自由詩109/6/28 18:31
運命が歩く道で、群青の海に呑まれて自由詩009/6/26 9:18
運命が歩く道自由詩109/6/25 20:04
ロマンチストの恋愛観自由詩109/6/25 9:16
小さな小さな女の子自由詩509/6/24 18:53
普通に自由詩1+09/6/24 18:47
飼い薔薇の裸自由詩1+09/6/23 18:22
親愛なる君へ自由詩409/6/23 16:44
自然に好きが溢れてた自由詩209/6/23 16:13

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