駅のホームは
どうしてこうも美しい
パレットのように
混沌とした感情を
無機質な鉄の塊が連れ去っていく
流れる景色に思い出を溶かしながら
新たな始まりに胸が ....
えんぴつを握る
頭の中の細胞が
一点に集中して
真っ白の世界に
足跡を残していく
それは鏡にも映らない
まぼろしの世界
キーボードを叩く
君の名前なら
....
窓ガラスに流れ星
雨の日は美しい
流されていく景色に
懐かしい記憶が
溶かされていく
走るように
すべるように
合わさりながら
加速していく
水の粒は星空で
飛ばされる ....
ボロボロと
崩れ落ちる感情
重力に逆らえず
氷山の一塊のように
暗い奈落の底まで
消えていく
歪なカタチは
溶かされていく
存在が水と同化する
ギリギリでしがみつき
少 ....
電車のなかで
どこかの赤子
顔にシワよせた老婆が
母の眼差し
一点を見つめたまま
気づかぬ赤子は
老婆が十数年前に
タイムトラベルしたことなど
知る由もない
今を生きること ....
何もかも忘れなきゃ
頭のなかのモヤモヤは
消えそうもない
『どうでもいいや』
諦めた靴音は荒く
心を代弁する
妄想の世界に
逃げ込んでみても
すぐに見つかって
現実に首を絞め ....
僕じゃない
ゴミじゃない
ころされる感情
広い部屋にポツリ
ひとつ涙ポツリ
金じゃない
夢じゃない
惑わされた感情
すごい嘘ポロ ....
知れば知るほど
悲しくて愚かな言葉
知れば知るほど
疑って開けなくなる心
生き抜いた常識が
非常識だと気づいたり
感情を騙した涙も
感情を殺した笑顔も
この世界には
....
もう1人の自分を
親指で創りだし
自由に遊ばせてみる
どん底に落としたり
夢を与えたり
凡人のクセに
ありふれた毎日を嫌う
もう1人の自分が
手に入れたのは自由
遊ば ....
夏から落ちた
蝉がころがる
しがみついたポーズで
秋の訪れ
夜風にのって金木犀
星がきらめく午後8時
わたしは夜に泣く蝉
儚い生き物
疲れた心
感情とは裏腹の
薄っぺらい言葉たち
都合よくリズムを刻み
そこから逃げ出すことを
ひたすら狙う
わからないことで
頷いたり笑ったり
思ってもいない悪口を
どこからか ....
東京は雨降り
昨日干したTシャツが
泣きながら僕を見つめる
頭が重くて
何をすることなく過ごした土日を不幸に思う
遠くで暮らしてるはずのあの子から
『いま東京にいるよ』
‥とか突 ....
恋なんて
友達の評価で冷める
仕事なんて数字さえ上げれば良い
人の顔色ばっかり気にしてる毎日
自分が22年間混ぜ合わせてきた色が知らない色に染まっていく
何のために生きてるの ....
どこか遠くを見つめてる
それは未来か
絶望なのか
最終列車は
いろんな感情
載せては降ろす
ホームを抜けると
孤独か
安らぎなのか
無機質な光に
優しく包まれたり
影 ....
走り出したくなる感情
グッとこらえて
はみ出す笑顔
憧れの距離
近づいていく
爆発前の導火線
何度も誓った
いつでも飛べる
僕の夢
大事なモノ
削ぎ落として
手に入れ ....
『バイバイ』
またいつか会えるように神様に祈りながら言ったよ。
でも本当は離したくなかったんだ。
何ということか、その日の僕は、自分でも信じれない程かっこよかった。
言ってすぐ後悔した ....
電車がたどり着く前の
胸のざわめき
生暖かく
気持ち悪い風が
僕の隣を駆け抜ける
飛び込めば冥土
流される人
壁と壁の
狭い隙間を
もぐらのように進むよ
このまま遠く
....
ハゲた頭を見下ろす。
ハゲた頭から、何故ハゲたのかとハゲた頭の人の人生を勝手に妄想した。
ひとしきり楽しんだあと自分も、いつか見下ろされる日が来るのかと思うと、自分の頭に触れられずにはいられなかっ ....
美しく輝く
大きな瞳に
のみ込まれたい
泳ぐ道
聞こえる雑音
愛の歌
君が待ちわびる
命の名前は
間違いなく僕
ライバルは億単位
誰よりも速く
潜り込む
疲れきった八百屋のオヤジと
鼻歌唄いながら颯爽と駆け抜ける青年
煙と不満を吐き出しながら歩く女と
東京の街を桃色に染めた田舎の娘
みんな同じ街で違う恋をした
みんな同じ空気で違う溜め ....
揺れる景色を歩いてく
騒がしい蝉の声が
胸の音と重なった午後
逢いたい気持ちだけで
記憶を追いかけていく
想像した以上に
変わり果てた僕だけど
わかってくれるかな
君なら
....
いつだって私を優しく
包んでくれる
喜びも悲しみも
何も知らないくせにね‥
本当。不思議な存在
そんなあなただから
なんだか無性に会いたくなる夜があって
ズルい私はノッポなビ ....
あいつが嫌いとか
これが嫌いとか
グチまみれの世界に
僕は慣れていない
友達が言った
グチのない人間はいないグチを言わない人間は本性が見えない
キレイごとは嫌い
わかる気もす ....
奥歯ではじけた砂の音
うち寄せる波が
汚れた心も洗い出す
恋の始まり
誰にもバレずに
味わう秘密
破裂しそうな雲を
見てると
君を思い出して
隣の君は上の空
君と君の間に
....
ぬるく湿った風が
渇いた僕の心を撫でる時
蘇る17の記憶
どこまでも尖る
突き破る膜
水の音
夏の匂い
甘いストロベリー
待ちわびた8ヶ月
すぐにはじけた丸い惑星 ....
たわいのない話で
盛り上がる彼らを
空を見ながら
背中で感じる
今日も暑いな
夏は今どこだろう
足並みを揃えて歩く
後ろの方の僕は
人が歩いた道を
ひたすらなぞる
ビル ....
ラララ♪と歌えば
寂しい事も
音符になって風に舞う
今日も歌うよ
君のいない街で
一緒に暮らした日々を
思い出しながら
笑ったり泣いたり
何でもない毎日が
今一番欲しい幸 ....
闇だと思っていたのは
毛布にくるまった僕
悲しいくらいに晴れ渡る白黒の世界
吐き出す不満と
ぼやけてく視界
もう少し深く
潜り込んでいけば
二度と戻れない
自由の世 ....
覚悟したはずの心が
弱音を叫んでる
やろうとするけど
やれない毎日
誰かが作った言葉に
殺されてる僕
驚くほど早く訪れる朝と
ただ落ちてくだけの夜
明日が見えない
未来も見えない ....
何もしない1日。
部屋に閉じこもる1日。
時間なんかすぐ過ぎる。暇だからってやっているワケじゃないんだ。
これが、今いちばん楽しい遊び方なんだ。
太陽が帰る頃。
目を細めながら見た景 ....
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