夜はおもいだされる
はがれおちる瓦を
煌々としていた青の炎でてらして
泣きさけぶこどもたちが
いっそう悲しみをました

手を
つかんで、はなさないで、でもあたたかさはつたわらないで
五 ....
まぶたをひらいて
まばゆい光がさしたら、
めをひらく行為のいみもしらないまま彼は目覚めるのだった


空っぽの水槽と
水浸しのガラスをのこしたまま
創造のなか
生まれてゆく

 ....
あおいで薄紅をたおれこんだあなたの
その首筋の白いことよ
はらり落ちる桜がまたあの日のようにつめたければいいのに

ほおにうでにゆびさきにべっとりとついた雨をあらい流して
春の香がよんで ....
茫漠
すぎてゆくなかでの空気との距離が春をかえ
目をほそめるかれさえも浮遊されていた



宵に浸かってゆく丘に、しずかにおちる(あなたと)星が、
ぼくはまぶたをあけても見えなく ....
すごくあおく剥き取られていて
わたしがむかしみたまっすぐな、通路の、みどりなんかがとてもとても上手に洗脳されている


あつい
機能しない、おかしいねって
言ってわらうかのじょ
みていて ....
ワールズエンド
ミニチュアみたいなおうちで
かくばった窓
ふぞろいの靴
あつぬりの白でしあわせの膜をはって


めざめたばかりの女の子は
チェックのスカートに
ちりばめられた星屑 ....
氷の女の子がすき
輪郭
が凍てついていても
じょうずにあいすることができなかったよね
いつも白昼夢ばかりみていた




引金をせおっている。ぎゃくりゅうしたクウカンがわたしに点滴し ....
あなたの
瞳が
おくゆき
をもって着陸しようとしている

まっすぐ平行していた、している
黒線
左右のバランスがおかしい彼女は
しっかりとした楔を
そなえつけられていて
と ....
白いはこのなか
あふれてますかがフラッシュにさそわれる明かりで
のりだす、
体温さえ


それは終りでもあったといかけが
彼女はゆっくりでも発音できるようになり
彩られたみどりいろの文 ....
15歳になりたいゆびさきがおいかける
はやく、はやく、
流れだしたわたしの白さをつかまえてよ
すがりついた手の中に
しがらみだけが溜まって
あいしてると言えない
瞳を、
腕を、
唇 ....
つながった穴のおくからきみが、ゆるやかに伝ってくる
しろいしろい救済に掴まれなかったのに
掌がほえたとおもったら
気がついたらきみはねむっていた、とおくに

ふかいふかい迷路のおくで
 ....
マナ(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
燐光、そのよいん自由詩111/7/23 23:21
erde自由詩211/4/20 23:52
春のような夜自由詩110/12/10 22:51
果てに自由詩410/6/16 21:54
こきゅう自由詩109/12/7 13:54
白日自由詩7*09/11/6 22:34
パラレルワールド自由詩209/10/13 23:39
ふかい自由詩5*09/9/26 23:45
溶解の日自由詩1*09/9/24 2:02
消失する十四歳自由詩4*09/8/10 21:16
滑走の森自由詩209/6/6 21:34

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