胡座をかいた膝のあいだにむりくり
もう小さくもないからだを収めて
炬燵に当たる
そうやって君は私と
お団子になる
つむじの巻き方が似ているとか
爪の形が似ているとか
やわらかなものだけく ....
ぱきん、と割箸を高く鳴らして倒れ込んだ障子のはらの
ほのあかるい幕の内にのはらはやがて冬になります。
傾いた布越しのトルソーです。
私を囲うのは錆びた有刺鉄線と烏瓜の蔓が織りなす
そそけた{ル ....
"ドキッ☆聞き役だけの三次会までお疲れ会"は

ケチャッ プたっ ぷりフライ ドポテトで
サザンスター をしずしず あおり
チュッ パチャッ プスを シーソー マシーン
 ....
海にしずむ夕日が見たいと
思いつくままの終着
さびれた干潟の防波堤に
ぶら下がった
 足と あし

 秋の薄い日なたに
 両手をついたコンクリートは温む

(私のつま先は冷たく)
 ....
髪の毛の抜ける軽さで舞いあがったビニール袋が
ハの字に並んだ社宅のあいだを海溝にして見えなくなる
 溶断した五線譜に置く
 冷えた喧騒のフェルマータ
胸底のゲル状濁点や句点硝子の乱濁流を ....
透明な chaim がひびく夕方未満の空めがけ、A-4 型機(テスト仕様)は仮定法過去を超えて飛ぶ。

時間割がキリキリ擦れる相変わらずの Thursday。
パネルの割れた smart pho ....
プラットフォームだった
わたしの手のひらに
砂だんご、
波にくずれて
なにも告げず抜けだした
廊下の底のあおじろい
やみの奥から
潮の鳴る音
雲のむこうで月が
満ちる ....
 
うずくまるハンガーを
揺すったのは沈黙
結露のむこうにしろい
こうもりの舞う
 
私だった制服の
傷口みたいなスカーフ
を抱きしめられない半袖さえ
やわらかい、夜に
 
おり ....
吉兆夢(8)
タイトル カテゴリ Point 日付
にじいろ自由詩223/2/26 21:51
幕の内弁当自由詩120/12/13 10:50
モノ・クラゲ自由詩020/8/15 16:07
象潟で自由詩418/9/21 20:57
影をひく、日向にぬかる自由詩418/9/17 20:00
5時間目:英語自由詩117/12/24 12:12
蟹と洗濯機自由詩410/6/22 16:45
二月の巣箱自由詩1*09/1/25 20:12

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