いつか来る母さんの優しい足取りを待ちながら

僕はジャングルジムの中に入って夜の保育園をそっと見つめていた

ジャングルジムの中から覗く世界は無数の穴からできていて

そこから覗く漆黒 ....
あぐらをかいた男の人の
その太腿のあいだにあるその
小さな三角にすっぽりおさまるような女
でいたいのよ
あたしは人間


あたしは人間なのよ!
掴みたいもの掴んではなさない指だって ....
君とキスをした。
君の噛んでいたチューインガムをそのまま僕の口の中へ。
噛んでも噛んでもかみ切れない感情。
新たに湧く依存心はもうすでに残っていなかった。
ただ前へ、前へ。


僕は群青 ....
雨の降る、
ひんやりとした夜、
あたしは かれ、と外食をしたあと
よれよれのビニル傘で相合い傘をする
パンプスをはいたあたしのズボンの裾はぐちょぐちょで
かれ、はやさしく、裾を折り曲げて ....
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで

ゆるくウェーブがかった髪のなかに  僕の手を差し込む

そう  こんな  汚いネオン街を見下ろす山道の中で

ぼくは  お ....
三月九日午後四時時四十五分

僕は友達に会う約束を破られたので

しょうがなく家まで帰っていたら

前方の空 遠く彼方でカラスが堕ちていった

南無。

思ったのは それく ....
のっぺらぼうになってしまったあなたの顔めがけて
口にふくんだ煙草のけむりをふっかける
不意に笑いがこみ上げる

のびきったあたしの神経
とあたしの髪の毛
今じゃもうなにも思い出せない

 ....
宙に舞う女

くすんだ夜空に溶け合う駅前の噴水をぼんやりと眺める

俺の目がくすんでいるのか、それとも

その答えを出す余裕すらなく

俺は俺の目を噴水の前にたつ女へと視線を移らせ ....
しめった狭路を抜けたところにある
大きな踏切の前で
排気ガスを吐き出す車たちが
なめらかな陽射しを掻き回しているのを見た
なんとなく 無性にスキップしたくなったから
ゆるゆるしたアスファルト ....
(9)
タイトル カテゴリ Point 日付
ジャングルでもジムでもない遊具自由詩104/8/15 20:30
芋虫でいたいのよ自由詩404/3/19 1:13
われ中傷自由詩204/3/15 1:30
修正液で消しちゃって自由詩104/3/13 17:21
汚いネオン街の上で自由詩504/3/12 2:25
夕方グッド・デイ自由詩504/3/11 1:55
ホテルの一室にて自由詩204/2/29 3:22
宙に舞う女自由詩204/2/19 23:38
虫けら自由詩204/2/16 22:52

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