机の右端に、
突如として、
全長5ミリぐらいの猫が現われ、
「みー、みー」言いながら、
ノートパソコンの上に登り、
「みー、みー」言いながら、
キーボードの上を通過し、
降り、
「みー ....
鍵盤楽器の歯を、トン、と、押した一音で、
色とりどりの、
濡れたパステルが溶け出し、
身体の中に流れ出す。
だから、
私は、
死ぬまで生き続けられる。
夏の空 ....
僕は僕であり。
俺は俺であり。
私は私であり。
そんなもんだから、
独りでいることが穏やかで。
ウォーキング用のタオルを干しながら。
ジョギング用の靴下を繕いながら。
ランニング ....
朝は、
最寄りの駅まで走るための時間ではなく
ラジオから流れる落語の人情噺を聴きながら
渋い野菜茶をゆっくりと喉に通過させる。
そんな涙を流すための「ひととき」でありたい。
ぜいたくぜいたく ....
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