浴場上がり
潤沢目尻
豊満の火照り
は、ダレのせいかしらん

まるで
森の都を彷徨するように
思案に没頭してはいたけれど
だからと言って
純に
のぼせた
事情、でもなさそうだわ
 ....
さやぐ森のいたみを抱きとめ
私たちは目覚める
陽光の届かない場所にも
太陽がのぼることを願い
川へ小さな葉をながす

それは
ゆらゆら
やすらかにたゆたうので
そのうちに
ながれに ....
薄く
霜が降りる早朝は
透き通る柔肌に
衣服の滑り落ちる音
快く耳を澄ませる
街はようやくのこと
呼吸をし始めるそうだ
ふくよかに
乳房が笑いながら
云う

喧騒のない街には
 ....
1.歯車

とある少女が恋をしました

とある少女が恋をしますと

     *

世界の歯車は回り始めます

リスのように愛らしい歯車も
高層ビルのように偉そうな歯車も

 ....
断崖絶壁で 愛の告白
見事に
願い叶って 投身自殺
するくらいなら
痛み堪えながらでも 片道切符
私 くすぶっていたいわ
桃色の魔物に
常々 襲われていたいわ
なんて厭らしいかしら
 ....
あなたの眼差しの奥には
思わず気圧されそうになるほどの
誠実さと優しさとが
ありありと描かれている
惚れ惚れしい風景のよう
柳は淑やかに陽光に凭れかかり
穏やかな心持ちでそよ風を浴びる
 ....
煮詰めたシロップを
さらに煮詰めて
濃厚に

想いは
まさにそのようなもの
願いは
いつしかそのようなところ
跨いでゆく

艶のある微笑みに
触れる

甘美な快感に
時を預 ....
ここあこころ(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
湯気自由詩4*09/6/7 23:54
願いのうた自由詩5*09/2/28 10:23
あなたへと続く朝自由詩6*09/1/20 0:07
とある少女の恋自由詩2*08/12/6 12:54
自堕落真珠自由詩1*08/12/3 23:16
海底のラブソファ自由詩1*08/11/3 20:15
真夜中のアイスクリーム自由詩8*08/10/25 16:49

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